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2007年12月15日 (土)

「ALL IN ONE Re-start」(高山英士著・Linkage Club刊)

この本を読み込み、CDを聞き、ソフトで練習するにつれ、私は愕然としました。TOEICで600点を取る答えがここにあるじゃないかと。

このブログのテーマは、就活生がTOEIC600点を取得するためのアドバイスです。同時に「できるだけピンポイントで、しかも安上がりに」ということを志向してきました。私が手にしているこの「ALL IN ONE Re-start」(Linkage Club著・刊)は、1890円で600点を取るために必要な9割方の「学習方法」を提供します。

本書の最大の特徴は、その名のとおり「英語の基礎をすべて復習するのに、1冊ですべて済む」ことです。

高校を卒業した時点でそれまでの語彙と文法をすべて体得し、同時にリスニングが十分できる実力(=台)であれば、その台に乗って手を伸ばすだけでTOEIC600点は簡単に取得できます。しかしリスニングはもとより、語彙・文法も身についていないような台はスカスカのスポンジも同然であり、その上に乗ってもへこんでしまうのがオチです。

「Re-start」は、スポンジの台をムラのないコンクリートの台に変えてくれる教材です。高校1年生までの文法を完全に網羅した、すべてネイティブチェック済みの現代英語を教材に、専用のリスニングソフトを使って聞き取りタイプ入力します。話されているスピードはほぼTOEICと同じノーマルスピードであり、語彙・文法を強化しながらリスニングも強化していきます。

さらには、書籍だけでもものすごい情報量なのに、サポートサイトまで開設されており、追加の教材(音声も!)や学習のガイダンスまであります。また「教授(参考)資料」のコーナーでは本書籍を教材に使う教師のために、例文の背景まで解説されています。この解説がまた素晴らしく、「ここがおかしい日本人の英文法」級の貴重な知識が得られます。

出版社の「Linkage Club」の徹底した構想と実践がこの書籍を生み出しました。「これ一冊で網羅したい」という執念には、どこかTOEICの神様キム・デギュン氏の書籍にも似ていると感じました。ALL IN ONEシリーズの韓国・中国語版が発売されているのも分かる気がします。

Re-startは、このブログのテーマに対するほぼ100点満点の書籍です。「こんな人にオススメです」に同意できる人は、すぐに買って下さい。そして前書き・学習方法をきちんと読み、そのとおりに実践すれば、わずか1890円で堅牢な英語の基礎があなたのものです。そして最大のメリットは、600点で息切れすることなく、そのままさらに高いレベルを目指せることでしょう。

2007年12月13日 (木)

English Grammar Secrets

English Grammar Secrets( http://www.englishgrammarsecrets.com/ )は、Caroline and Pearson Brown夫妻が無料で提供している文法解説および練習問題集サイトです。全文英語です。

とはいえ、練習問題自体は特に問題文が分からなければできないというものではありません。TOEIC対策としても極めて適しており、無料でもありますので、ぜひ挑戦してみてください。文法単元ごとに莫大な問題数があり、一通り終われば相当な実力がつくはずです。

しかし本格的に解説で勉強する場合、どうしても文法用語を英語でどういうかある程度覚えておく必要があります。Podcasting番組で英語を勉強するときも同様です。「英語文法用語を英語にすると」という優秀なサイトがありますので、プリントアウトして参考にしながら学習するといいでしょう。

English Grammar Secretsのトップページの左サイドにある、各単元へのリンクを以下のとおり日本語で訳し、リンクを張ってみました。こちらの方が便利だという方はぜひご利用下さい。

  • 現在進行形 Present Continuous

  • 現在形 Present Simple

  • 現在形または現在進行形 Present Simple or Continuous

  • 過去形 Past Simple

  • 過去進行形 Past Continuous

  • 過去形または過去進行形 Past Simple or Continuous

  • 不規則動詞 Irregular Verbs

  • 現在完了形 Present Perfect

  • 現在完了進行形 Present Perfect Continuous

  • 現在完了または現在完了進行形 Present Perfect or Present Perfect Continuous

  • 現在完了または過去形 Present Perfect or Past Simple

  • 過去完了系 Past Perfect

  • 過去完了進行形 Past Perfect Continuous

  • 復習1 Past Review 1

  • 復習2 Past Review 2

  • The Future - Going to

  • The Future - Will

  • Will or Going to

  • 未来を示す現在進行形 The Future - present forms

  • Will他の用法 Will - other uses

  • Shall

  • 命令形 The Imperative

  • 受動態 The Passive

  • The -ing form

  • Can

  • Could

  • May/Might

  • Should

  • Should 2

  • Must /Have to

  • 第ゼロ条件法(すでに決まっていることをいう。仮定法ではない。) Zero Conditional

  • 第1条件法(今後ありそうなことをいう。仮定法ではない。) First Conditional

  • 第2条件法(ありそうにない、または不可能なことをいう。仮定法過去。) Second Conditional

  • 第3条件法(過去の事実に反していることをいう。仮定法過去完了。) Third Conditional

  • Wish

  • Had better

  • Used to

  • 疑問形1 Questions 1

  • 疑問形2 Questions 2

  • 付加疑問文 Question tags

  • 間接話法 Reported speech

  • 間接話法2 Reported speech 2

  • Suppose

  • Suppose 2

  • Have something done

  • Should have

  • Can have / could have

  • Will be doing

  • Will have done
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    2007年12月 9日 (日)

    英語と仲直りできるポッドキャスト

    英語と仲直りできるポッドキャスト」は英語出版で有名なアルクが提供するPodcasting番組です。「英語と仲直りできる本」の筆者であるデビッド・バーカー氏が自ら出演し、日本人が間違いやすい用法や時制の知識を分かりやすく「日本語で」教えてくれます。

    この番組はリスニングより、文法知識強化として「Machigai Podcast」と同じく役に立ちます。アシスタントの女性はいますが、特にスキットがあるわけでもなく、トピックについて淡々と進行していきます。しかし内容はちゃんとしており、過去形【Past Simple Tense】・現在完了形【Present Perfect Tense】・現在進行形【Present Continuous Tense】などの違いをポイントを抑えながら解説していきます。

    TOEICでも時制の問題、特にif~が絡む問題は、一回覚えればいくらでも応用ができます。逆に言えば限られたパターンをしつこく体にしみ込ませることが必要です。他のPodcasting番組や大西泰斗氏のCDなど、重複してでもぜひ何度も聞いて覚えましょう。

    2007年12月 7日 (金)

    ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本(向山淳子、向山貴彦、幻冬社)

    ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」は山口県の梅光学院大学文学部向山淳子教授と作家の向山貴彦による英語学習本です。2001年12月20日に幻冬社から第1刷が出版されましたが、わずか3ヵ月後の2002年3月5日に第13刷が出されており、新刊当時は相当話題になった書籍です。村上龍や坂本隆一も推薦コメントを寄せています。

    向山淳子氏は1936年生まれで、1962年に米国へ留学、20年以上を米国の地で過ごしています。当時の時代背景を考えると、氏が学生のころにアメリカで通用する英語教育があったとはとても思えません。そのような苦労の中で英語の本質を見極めてきた筆者のノウハウが、このかわいいイラスト入りの英語入門書に集約されています。

    本書の根本は、大西泰斗氏の一連のシリーズと同様、「ネイティブの感覚」を徹底的に解説しています。「主語」を「主役」、「動詞」を「矢印」、形容詞を「化粧」など、一般的な文法用語を極力排除し、A→B(I eat an appleなど)とA=B(He is a studentなど)の2構造を文章から読み取っていくコツを教えていきます。基本的な内容は、大西泰斗「ハートで感じる英文法」とほぼ同じと言ってもよいと思います。

    本書のもう一つの特徴は、1つの物語を最初から最後まで英語で読ませることにあります。向山教授は「唯一の英語の勉強法は、まず読むことだ」と言います。そして「日本の英語教育では、ほとんどの学生は1冊の英語の本も読み終わらない」と指摘します。

    いろんな英語「参考書」を読んできた私ですが、この「英語の本を読み終わらない」という指摘は一瞬分からず、そしてなるほどと感じました。英語の参考書やそこに書いてある断片的な文章やコメントは、もっぱら文法の知識や練習をするための「材料」に過ぎません。そのレベルでも会話のやりとり程度はできるかもしれません。しかし自分のことを深く話したりすることはできません。なぜなら「ストーリー」を構築できないからです。

    本書のいう「英語の本を読む」というのは「英語で1つのストーリーを最後まで読み、そのメッセージを感じ取る」ということだと思います。そのために、大変短いものではありますが、向山貴彦氏作の「THE BIG FAT CAT」と「THE RED BOOK」という2本が収録されています。前者はほのぼの、後者はちょっと怖いお話ですが、少し難しいと思われる単語には日本語訳のルビが振ってあり、音読で読み下せば日本語訳をせずにその内容が分かるようになっています。

    私も音読でこれらの物語を読んでみました。読後、それは確かに「久しぶり」の感覚を得ました。英語の物語をちゃんと読んだのはいつ振りでしょうか。適当に英会話が成立しているというレベルを超え、英語でメッセージを理解し感じるという経験は、英語使いを目指すものとしては間違いなく必要なことです。

    この本は宮下本でも三ツ星の評価でした。決して新しい本ではありませんが、初心者がそれまでの殻をブレイクスルーするための力を、今も持ち続けている本だと思います。この物語2つ(ルビ付き)と大西泰斗級の解説がついて1300円は、お値段以上と評価させていただきます。

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    2007年12月 5日 (水)

    T.D.ミントン「ここがおかしい日本人の英文法」研究社出版(後編)

    (前半の続き)
    筆者のT.D.ミントンさんは大学の英語の教員であり、日本の英語教育自体に極めて深い造詣の持ち主です。「あなたはこのように習いましたよね、でもそれはこうなんです」というように、日本人が英語がヘタなのは英語教育が大きな一因という論点に立っているので、コンプレックスを感じさせることなく、知識を素直に吸収【absorb】させてくれます。この手の「日本人英語」本の中では本書はピカイチであり、当面この3冊で英語の「矯正」は十分だとオススメします。

    ミントン氏は本著で日本の教科書がよく取り上げる「例文」自体の不適切さを指摘します。日本の英語教育はいまだに「文献の翻訳」がベースに置かれて、また大学入試英語も過去問を参考にするため、ネイティブの感覚と照らし合わせるという外国語の原点に立ち返らなかったことも事実でしょう。留学・帰国子女・外国人教師が当たり前になった現代では、英語の教科書自体を大幅に見直す必要があるのかもしれません。

    英語はもはや「文献の翻訳」ではなく「外国人とのコミュニケーションの実践」に使うものです。本書は多少高度でありTOEIC600点超えてから読んでも十分だと思いますが、少しでも「実践」(会話だけでなく、メールのやりとりでも)する可能性のある人は、今すぐこの3冊に取り掛かる必要があると思います。


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    2007年12月 3日 (月)

    T.D.ミントン「ここがおかしい日本人の英文法」研究社出版(前編)

    私も18歳で福岡から東京に出てきて20年以上になりますが、大学を卒業するぐらいまでは標準語と思ってしゃべっていたことが実は方言【dialect】だった、ということはよくありました。ほうきで「はわく(=掃く)」や穴を「ほがす(=あける)」など原型と違うものから、「かせいする(加勢する)(=手伝う・助ける)」など古語のようなものまで、普通の動詞や形容詞形をしたものは、「~ばい」「~たい」といった語尾の方言に比べて気が付くのが遅れるものです。また息子が小さい頃私が絵本を読み聞かせていたとき、妻から「イントネーションが変」と指摘され、途中から代わられてしまったこともあります(苦笑)。言葉を読むだけでも、「ネイティブ」標準語の妻には勝てません。

    ここがおかしい日本人の英文法」全3巻は、仕事で英語を使う必要のある私だからこそ、顔が赤くなるような指摘をしてくれます。それらは自分が間違っているというよりは、「確かに学校でそう習った」間違いのオンパレードです。「ああ、あの時あの外国人にこんな誤解を与えたかもしれない」という後悔を、山のように与えてくれました。

    第2巻に挙げられている

    "He studied English hard enough to pass the exam."
    という例文は、確かに高校時代
    「彼は一生懸命勉強して、試験に通った。」
    の英作文として、何度も書いたり訳したりした覚えがあります。しかしこの「解釈」はネイティブにはとんでもない間違いだったとは!!

    「Rice(米)」が「Lice(しらみ)」に聞こえるといった指摘は「ためにする議論」であり、実際の会話の文脈では誤解を与えることもまずありえませんし、バカにされることも皆無です(このようなことばかり書いている書籍も多数ありますが)。しかし「He is so-called a "native".(彼はいわゆるネイティブです)」のso-calledが暗に持つ意味を学校で教えられていなければ、人を紹介するときに使って不愉快な印象を与えることがあるかもしれません(私はこのニュアンスも知りませんでした。アメリカ人がよくやる「両手でピースサインを出して、数回引っかくようなしぐさ」の意味ですね)。
    (後半に続く)


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    2007年11月29日 (木)

    Machigai Podcast

    Machigai Podcast」は「その英語、通じません!」「日本人のエイゴ言い間違い」の著者Tim Young氏とアシスタントのミヤケマサコさんによる、日本人が間違いやすい用法や文法を学ぶPodcastです。

    マサコさんが棒読みの(失礼)英語でTimさん(彼も割りと棒読み)と会話をするのですが、その中でマサコさんが間違った言い回しをTimさんがツッこみ、英語で直していくという進行になっています。

    基本的に二人とも英語で話すのですが、マサコさんの(演出されているのでしょうが)単調な日本人英語はそれなりに聞き取りやすく、間違った箇所もどう間違ったかがはっきり分かります。Timさんのツッコミは日本人としてはちょっとイヤラシイ感じもしますが、はっきり間違いだと教えてくれる点がこのPodcastの有意義なところです。私も同番組で【holly】と【holy】が(意味も発音も)違うということを初めて気がつきました…。また時制に関する間違いの回はとてもよくできていると思います。

    また番組の最後には「L or R」というミニクイズが出題され、発音されている単語がLで始まるのかRで始まるのかを聞き取ります。答えはウェブサイト上に掲載されているのでぜひチャレンジしてみてください。

    リスニング対策としては(あまりの棒読みで)ちょっと甘い点もありますが、文法対策としては楽しみながら学べる番組だと思います。また有料ですが「That's not English」という別なティム氏の番組もありますが、12回で500円というのはちょっと高いかな、という気がしています。これが「ペアで覚える英単語」と同じ48本入っているのならぜひ推薦するところです。

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    2007年11月21日 (水)

    東京外国語大学言語モジュール。

    東京外国語大学言語モジュールは、インターネット時代の外国語教育の頂点のサイトだと思っています。しかし、東京外大がもっとも苦手としているのは「日本語」らしく(苦笑)、このサイトやその一つ上の「21世紀COEプログラム言語運用を基盤とする言語情報学拠点」の日本語を読んでも、正直なんだかよく分かりません。そもそも「言語モジュール」という言葉が一般名詞なのか固有名詞なのかも分からないので、このサイトのことを何と呼んでいいのかすらもはっきりしません。なお「21世紀COEプログラム」とは日本学術振興会という文部科学省の外郭団体【affiliated organization】による補助金事業のことです。

    このとっつきにくさでトップページだけ見て離脱する訪問者も多いと思います。しかしそれを乗り越えて左サイドにある言語名をクリックすると、驚くべきe-learningコンテンツが山盛りです。英語については「Tufs kids」という子供向けコーナーになっていますが、その映像スキットはドメ就活生のリスニングの自習に最適です。

    TOEICとは関係ありませんが、英語以外の言語のe-learningシステムも目を見張るものがあります。私はこのフランス語のコーナーを見て、大学の教養課程以来十数年ぶりにもう一度勉強してみようと決心しました。

    世界は事実上英語が席巻しており、大学での第二外国語教育の存在理由が薄くなってきていると言われています。しかし海外旅行や英語圏以外とのビジネスなどをきっかけに、社会人が第二外国語に興味を持つことは多いと思います。そのようなニーズに対し、東京外大のような有名大学がe-learningでノウハウを提供する意義は極めて大きいと思います。

    せっかく画期的なサイトなのですから、「もっと使ってもらいたい!」というキモチの伝わるつくりにしたらいかがでしょうか?それから、まず愛称を決めてみてくださいね。>東京外大担当者様。

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    2007年10月30日 (火)

    奇跡の「英感覚」書、大西泰斗「ハートで感じる英文法」シリーズ。

    TOEICが英語の一定の実力を証明している理由の一つに、「解答時間が極めて短い」ことが挙げられます。特にリスニングよりも難しいと言われているリーディングセクションでは、文中で使用される言葉のレベルとともに、それを短時間で処理する力が求められています。

    大西泰斗氏は2005年7月にNHK教育「NHK3ヵ月トピック英会話 ハートで感じる英文法」の講師を務め、従来の英文法教育をまるっきり破壊する、ネイティブの「感覚」を体得させるメソッドの伝道者として極めて有名です。そのときの内容を収録したのがNHK出版「ハートで感じる英文法」「ハートで感じる英文法会話編」です。

    NHKの強みでそれぞれ950円という大変な安価な書籍ですが、その内容は驚くべきものとしか言いようがありません。一貫として述べられているのは「ネイティブは文法を考えてしゃべっているのではない」ということです。

    例えば関係代名詞の「that」ですが、日本の教育ではthat以下の節がその前の名詞を修飾する、という「後ろから前に訳す」と教えます。従ってthat節を全部読んでしまってから全体を訳す、という順番に慣れています。これではとてもTOEICのようなリアルタイムに理解していかなければいけないテストには間に合いません。

    しかし大西先生は「thatは『(あれと)指す』イメージと同様に、『導く』感覚」で使えばよい」と教えます。本編の43ページの文例では、

    This is the restaurant that Helen recommended.
    単に導いているだけ。「レストラン」と言ってから、「どういう店かというとね」とその説明に向かって滑らかに・丁寧に導いている
    と解説しています。ネイティブは文の頭からどんどん追加していっているだけであり、後ろから前になどといった複雑なことは全く考えていないのです。

    これは日本語だろうが英語だろうが、それらを母語【mother language】としている人にとっては当たり前のことです。しかし日本語は状況を説明してから最後に動詞を言い、英語は主語+動詞の基本構造を先に示しそこからどんどん追加していくという点で大きく違います。問題文を英語と日本語の間でゆれながら理解するのではなく、頭からストレートに吸収していく。これこそ文法だけでなく、会話における基本中の基本です。大西氏の説く英語の「感覚」とは、日本語とは明らかに違う「追加していくロジックの構造」を身に着けるべき、ということだと理解しています。

    「that」や「a/the」「some/several」「between/among」など、学校では全く習わなかった感覚や、「時制」に関する大西先生の自在な解説は全TOEIC受験生必須だと確信しています。

    もう一つ大西先生の本を理解するうえで重要なのは、「どのような熱意で大西先生が話しているのか」知ることです。2007年10月から「NHK新3ヵ月トピック英会話(毎週木曜日23:10~23:30、再放送あり)」で大西先生が復活しています。この番組で、どのような熱意と感覚で大西先生が話しているか、ぜひ聞いてみてください(もちろん番組も見続けてください)。その様子を知った上で本書を読むと、格段に理解度が上がります。本書に関連したCD本も格安で発売されていますので、ぜひ併せて購入することをオススメします。

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