松澤喜好「英語耳」(アスキー)を信じてみる。
ただ漫然と聞いていたら英語が聞き取れる、そんなことがあったらドメ人間は苦労しません。母音が「あいうえお」の5種類しかなく、子音+母音の組合せで1文字ずつ話す日本人にとっては、聞き取りや発音において「日本語を越える何か」をきっちり獲得しなければならないのです。
英語を聞き取るということは、
(1)英語の母音・子音を日本語のそれと区別して習得する。という流れで進んでいきます。(3)と(2)は慣れてくると先に文法パターンを認識し、その中に単語を割り当てるという順番も出てきます。
(2)英語の母音・子音の認識力を使って、聞いている言葉から知っている単語・熟語を認識する(語彙力が必要)。
(3)認識した単語・熟語を、文法パターン(語順や時制、疑問系など)に沿って意味を理解する(文法力が必要)。
いずれにせよ、英語と日本語は全く違う言語である以上、語彙や文法よりもまずは「英語の母音・子音」に立ち返ってきっちりマスターしておくことが遠くて近道なのです。
この分野において、松澤喜好著「英語耳」(アスキー、以下「英語耳」)はまさに右に出るものがいません。必読書「海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点(以下宮下本)」の著者も「奇跡のバイブルを見逃すな」と最高の評価(3A)をしています。
宮下本も指摘するとおり、リスニング力と発音力は完全に同期【synchronize】しており、「英語耳」はひたすら「自分でも発音して」練習する教材です。すべての英語の子音・母音を細かく発音していき、最後には「Amazing Grace」の歌詞を繰り返し異なるスピードで読み上げていくという流れで、30分程度1セット。これを何十回、何百回繰り返して実践する、という教材になっています。
リスニング強化が最優先課題だった私は、宮下本での紹介で「英語耳」を即座に購入し実践し始めました。正直言えば自分なりになんとなく発音はできていると思っており、この教材を繰り返して自分の耳がよくなっていっているかどうかあまり実感できませんでした。正直、飽きるのは自然なことです(苦笑)。
しかしその後TOEICの模擬試験本を何冊も解いてみた中で、例えば「bot/but/bat」といった(日本語でいう)「ア」の音がきちんと区別できておらず、ぜんぜん違う意味に捉えていた問題がいくつもあり、愕然としました。そのような具体的な弱点の目的意識をもって、今一度「英語耳」にチャレンジすると、以前よりも確実に身についたような気がしています。通勤時にiPodで特に聞きたいものがないときには、今でも「英語耳」を聞いています。
「英語耳」は、漫然と流れる音に楔(くさび)を打ち込み、言葉として浮き上がらせてくれます。ドメ就活生は、とにかく松澤さんの「英語耳」を信じて繰り返し練習し、時々模擬試験などでその効果を確かめていってください。自分の弱点を知れば知るほど、その効果をはっきり実感できるはずです。









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