OB/OG訪問を受ける社員の立場から、「OB訪問するなら、こうしてほしいのになぁ」ということを、つらつらと書いておきます。
●できれば、シーズン前に来てほしい。
早めにOB/OG訪問に来る人ほど、業界研究や就職活動への積極的な姿勢が見え、好印象なものです。またOB訪問の時期がピークになってくると、受け入れる社員側も相当大変になり、なおざりになってしまうこともあるでしょう。
先んずれば事を制す。本ホームページの情報に日常的に接し、先手先手の活動を心がけましょう。
●グループでまとめて来てほしい。
ゼミの後輩として訪問するのであれば、あらかじめゼミの仲間や友人も含めて複数人できてもらいたいものです。会社の会議室も取りやすくなります。しかし、5~6人がせいぜいというところでしょうか。
●最初は電子メールでコンタクトを取ってほしい。
広告会社の社員は極めて忙しく、スケジュール調整や込み入った要件は電子メールを使うのが基本になっています。また学生からの電話は、緊張していることもあってコミュニケーションのテンポが極めて遅く、忙しいときには後回しにしたいときもあります(といってもあんまり調子のいい電話も受けたくありませんが)。また、不在で「また電話します」というメモがあったとしても、数回行き違いになると社員側もプレッシャーとなります。
社員として一番都合がいいのは、電子メールで最初のコンタクトをとってもらい、こちらから携帯電話か電子メールに折り返すというパターンです。学生の皆さんがどういうOB名簿を見ているのか分かりませんが、電子メールが記載されているようでしたら、まずはメールでのコンタクトとしてほしいものです。
もしも電話しか分からず、相手が不在だった場合、自分の携帯番号をメモで残してもらった上で、必ず自分からかけ直すと伝えてください。会ったこともないのに折り返しを依頼するのは、ワン切り業者と同じです。
●自己紹介と志望動機は先に送っておいてほしい。
最初のコンタクトのときには不要ですが、実際にアポが取れた場合、必ずコメントすることになる「自己紹介」と「志望動機」については、あらかじめメールや郵送で送っておいてほしいと思います。(エントリーシートが手書きの場合、Webエントリーと違う戦略を立てられますので、手書きのものを郵送するのもいいでしょう。)
いきなり送りつけるのも躊躇するでしょうから、メールや郵送に一言「貴重な時間をいただいていますので、自己紹介と志望動機については事前にお送りいたします。あらかじめごらんいただければ幸いです。」といった言葉を添えるといいでしょう。またこうすることによって社員への印象も格段に違ってき、より密度の濃いOB/OG訪問になると思います。
●自分で調べてわかることは、聞かないでほしい。
インターネットが普及し、上場会社であれば事業・経営情報のほとんどがWebで閲覧できる世の中で、調べれば分かる質問をする学生は今でも確かに多く存在します。また、そのような質問は、社員側も回答を準備しておかなければいけません。社員は学生にテストを受けさせられているわけではないのです。
何らかの縁でOB/OG訪問の機会をもち、非常に短い時間でのコミュニケーションですから、私達をうならせるような、印象的な質問の1つや2つしてほしいものです。質問の選び方、聞き方、あいづちの打ち方、反応の仕方などを総合して、私達はあなたたちの評価をしているのです。
●あなたの話も聞かせてほしい。
私達は、コミュニケーション課題を解決するプロです。これが他業界よりもOB/OG訪問を重視べきだと位置付けられている理由でしょう。コミュニケーション課題は一般論では解決できません。私達の仕事は、個々の課題を見極め、実践的な解決策を考えることです。
私達は、みなさんそれぞれの受験上の課題に対し、直接アドバイスができます。話を聞くだけでは、大学の授業と同じです。むしろOB/OG訪問は、先輩を交えた「ゼミ」ととらえるべきでしょう。OB/OG訪問の場では、あなた自身の課題を、不器用な言葉でもいいですから、私達に伝えてください。
●最終的な進路が決まったら教えてほしい。
OB/OG訪問という小さな縁でも、コミュニケーションを生業とする広告マンとしてはできるだけ大事にしたいと思うものです。人気業界でもありますので、ライバル会社に見事入社できたとしても大いに拍手を送りたいと思いますし、また広告業界以外の会社に入ったとしても、取引先として関係が出てくる可能性も大きく、その後のコネクションも大事にしたいと思うものです。
電子メールでも結構ですので、最終的な進路については一言情報を入れてほしいと思います。
●社会人になったら、OB/OG訪問を喜んで受けてあげてほしい。
私達が社員として学生のOB/OG訪問を受ける上で1つだけ条件があります。それは、あなた自身が社会人になったとき、必ず学生のOB/OG訪問を受けてあげてほしいということです。
OB/OG訪問はもっとも気軽にできる、そして大きな影響を与えることができるボランティアです。ぜひ、学生のオファーは喜んで受けてあげてください。
2002.10.14に発表したものを加筆修正