書籍・雑誌

2005.11.03

広告業界の最新動向を知る:電通報。

広告業界の最新動向を知る上で、極めて役に立つ刊行物があります。しかも安価で。

それは、電通が発行している「電通報」という週1発行の新聞です。

電通報は、電通と言う名前がついていますが、広告業界に関わるトピックスを幅広く取り上げ、広告業界各社はもとより、広告主、メディア業界で一般的に購読されている業界紙(12P程度)です。

この新聞は当然ではありますが電通がかかわっている内容が多く掲載されています(もちろんすべてではありません)。電通を志望する学生でも、電通の最近の動きを知っている人と知らない人では大きな差が出てくるのではないでしょうか。

定期刊行紙をESや面接で聞かれることは多いと思いますが、電通報を読んでいるというだけでもかなり印象が違うと思います。もちろん電通以外の会社を受けるときに言ってもまったく問題ありません。逆にそのことで面接の話が盛り上がったという事例も聞いています。

個人でも購読でき、学生でも全く問題はありません。年間購読料は6615円(送料・消費税込み)となっています。広告志望で電通を受験しない学生も少ないでしょうから、ぜひ定期購読してみてください。

電通報定期購読申込はこちら。

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2005.11.02

広告業界の最新動向を知る:アドバタイムズ。

広告業界はあくまで「黒子」の存在であり、その動きを知ることは通常では困難と言えるでしょう。広告業界の最新の動向を得るためにはどうしたらよいでしょうか。

もちろん宣伝会議やマドラ出版の広告批評といったメジャーな出版物がもっとも基本となります。しかし基本的には月刊誌であり、またたいていの学生が多少は手にしているものです。

昨年度より宣伝会議から出版されている「アドバタイムズ」は、週刊で広告業界にまつわる話題を報じます。広告会社向けだけでなく、広告主の宣伝・広報担当向けに編集されているので、業界における課題などにも言及するなど幅広い業界知識を得ることができると思います。広告会社の立場から見ると、うーんどうだろうという記事もありますが…。

税込みで年間購読料が14,400円。月額1200円でライバルにちょっと差をつけたいのであれば定期購読してもよいのではないでしょうか。

「アドバタイムズ」定期購読はこちら

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2005.07.04

ヤマト運輸小倉昌男元社長が死去。

「宅急便」を生み出した、元ヤマト運輸会長の小倉昌男氏が6月30日に亡くなられました。

宅急便生みの親、ヤマト運輸元会長の小倉昌男氏が死去(ヨミウリオンライン2005.6.30))

家庭向けの宅配サービスの草分けである「宅急便」を生み出した、元ヤマト運輸会長の小倉昌男(おぐら・まさお)氏が30日午前6時7分(日本時間)、米ロサンゼルス市の長女宅で、腎不全のため死去した。80歳だった。

告別式は親族のみで行う。喪主はヤマト運輸取締役の長男、康嗣(こうじ)氏。ヤマト運輸などによるお別れの会の日程は未定。

小倉氏は創業者、小倉康臣(やすおみ)氏の長男で、東大経済学部卒業後、1948年9月に大和運輸(現ヤマト運輸)に入社。71年3月に2代目の社長に就任し、76年に周囲の反対を押し切って宅配便事業を始めた。

「クロネコヤマトの宅急便」の愛称で知名度を上げて事業を拡大した。「ゴルフ宅急便」や「クール宅急便」など、消費者ニーズに合ったアイデアを繰り出して業界首位に育てた。

郵便小包で競争する旧郵政省(現総務省)と対決姿勢を鮮明にしたほか、配送網の路線免許を出さない監督官庁の旧運輸省(現国土交通省)を相手に訴訟を起こすなど、官の規制に決然と立ち向かうリーダーシップを発揮した。

93年に私財を投じて、障害者の自立を支援するヤマト福祉財団を設立した。2度にわたって会長を務めた後、95年6月に経営から完全に身を引き、福祉の仕事に専念していた。

小口向けの宅配事業は事業開始当初から全国各地にサービス網がなければ成立しません。コンピュータもインターネットも普及した後にネットビジネスを興すのと違い、小倉氏が挑戦したのはゼロからのインフラ構築でした。電話も郵便網も当初は国家事業として膨大な税金を投入して実現したものであり、1民間企業として宅急便事業を始めるにあたり周囲の反対があったことは当然だと思います。

事業開始当時の世間の価値観は「官尊民卑」であり、規制緩和という考え方すらなかった時代に監督官庁に対して訴訟を起こすなどは、民間企業としては自殺行為とも言えることだったでしょう。しかし従業員の雇用をあずかる経営者として決して失敗は許されません。小倉氏は確かな先見の明と使命感をもって、行政の壁に突き進んでいきました。同時に「時間帯指定が無料」や「電話一本で集荷」といった画期的なサービスを世に出していきました。

現在の宅配業界全体の隆盛を見ると、このような歴史があったことを忘れてしまいがちになります。しかしヤマト運輸という会社を知れば知るほど民間企業で働く誇りを思い出させてくれます。社会や経済の発展はこのような民間企業の存在なしにはありえないのです。また宅急便が世間に認知された理由の一つは「広告」であり、広告業界が宅急便や宅配マーケット自体に貢献したということも広告人として誇りを感じます。

小倉氏が引退後もヤマト運輸は「ドライバーダイレクト」(自分の住んでいる地区の担当ドライバーの携帯に連絡をすることができるシステム)など、常識では考えられないようなサービスを次々と実現しています。小倉イズムはもはや小倉氏死去でも決して揺るがないものになっていると言えるのではないでしょうか。

ヤマト運輸は私がもっとも尊敬する企業の一つです。

やればわかるやればできる「やればわかるやればできる」(小倉昌男著、講談社)

【目次】
第1章 必ずできる!百パーセントのサービス―利益は後からついてくる(利用後の立場に徹したサービスをやり抜こう/苦情もサービス向上のきっかけにできる ほか)/第2章 変化しつづけて会社の若さを維持―未開の分野、宅急便への挑戦(アイデアと全社員一丸の努力が成功をもたらした/組織の老化は速い!常にチェックして若さを保とう ほか)/第3章 会社は人なり―働く人のゆとりが良い結果を生む(社会人一年生に贈るメッセージ/女性よ、がんばれ! ほか)/第4章 会社の健康診断―大企業病の早期発見と治療(病気のきざしはすぐそばにある/管理職こそ要注意!社長も例外ではない ほか)

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2005.02.01

アエラ「内定とれる面接」。

1月31日(月)発売のアエラでは「内定とれる面接」という記事が巻頭特集として掲載されています。

大学生や新社会人の読者を取り込みたい朝日新聞としてはかなりの頻度で就職活動を特集しています。内容としても企業側への取材に基づくものが多く、就職サイト系とは違う客観性のある記事が充実していると思います。

今回は企業が面接で求めているのは「青年の主張」的自己PRより「会話力」 という内容が基調となっています。「会話力」は広告業界では特に重要であり、また営業職を志望している学生は業界を問わずあまねく必要な資質だと思われます。

朝日や日経に掲載されると、すぐに影響を受ける企業は相当数あると思います。この内容が採用サイドに影響しないとも限りません。「内定とれる面接」というタイトルは売らんかなという感じが否めませんが、内容はかなりまともですのでぜひ読んで見てください(「面接は会話力」では売れないのでしょうね)。

参考:アエラ「社会人偏差値」。

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2004.10.26

アエラ「社会人偏差値」。

アエラ11月1日(10月25日発売)号の巻頭で「『社会人偏差値』内定の決め手」という記事が掲載されています。

アエラ編集部が人気企業86社に「どのような学生に魅力を感じるか」「学生のどこを最初に見るか」というアンケートをしたところ、ほとんどの企業が求めている資質は「コミュニケーション能力」だと答え、さらには面接官の視線が真っ先に注がれるポイントは立ち居振る舞いや表情、態度、目線などが重視しているということでした。「評価の3、4割は目で決まるといってもいい」という企業もあります。

それまで学力試験という1つの軸で評価されてきた大学生にとって、これらはとても想像がつかない評価軸だと思います。しかしこれだけ多くの企業が期せずして同じような軸を持っているということは一度直面しておくべきだと思います。

アエラも最近は就職活動生向けの記事をよく特集しています。玉石混交だと個人的には思っていますが、今回の記事は学生に本当に参考になるものだと思いました。

「偏差値」という言い方がいかにも朝日ですが。

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2004.10.13

齋藤孝「読むチカラ」(後編)

この本に書いてあることは学生の就職活動でも考えなければいけないことばかりです。

広告業界とは的確な切り口・端的な表現・適切な施策を発見・発明・実践していくところです。面接とは、正しそうな答えを選ぶ場ではありません。あなた自身の教養を持ち、自分と相手の価値観を対比しながら、自在に言い換えるチカラと勇敢さで臨まなければ、東大の国語同様、広告業界の高い倍率を通過することはできません。

では、就職活動における教養とは何でしょう。それは社会と社会人のことを知ることに他ありません。

複数の新聞を読み数多くの社会人の話を聞くこと、社会でどのようなことが起こっていて人々がどのように活動しているかを知ることこそ、学生という殻を打ち破るための基礎教養といえます。その教養が一定のクリティカルマス(臨界質量)に達するとひとりでに化学反応を起し、自分自身が社会人となり自ら社会にかかわって行く上での明確な世界観が広がり、自分の言葉で表現できるようになるのだと思います。

そもそも自分の言葉で表現できることは広告業界の基本スキルです。この教養の域に達すればそうでない学生とのレベルは明確となり採用に至るに違いありません。

これに「読むチカラ」が加わればコミュニケーションスキルとして最高級のレベルに達するのでしょう。ビジネスにおける教養は経験である程度得られても、現代国語を読み解くチカラにはもっと幅広い教養が必要になります。今からでもそのような教養を獲得しなければと思わせるのに十分インパクトのある本でした。

特に理系の学生で広告業界を受ける人は、ぜひ読んでみてください。

齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )

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2004.10.12

齋藤孝「読むチカラ」(中編)

筆者の齋藤氏は「どんな問題にも、その作成者と出題意図がある」ということを再三書いています。東大の現代国語は、このような人に東大で学んでほしい、その東大で学ぶのならこれくらいの答えをしてほしいという明確な出題意図をもって、出題文を厳選し受験生に問いかけ続けています。そこで最高クラスの評価を受けるのは「自分の言葉で言い換える」ことができる学生だと筆者は言います。

順位ではなく点数を意識せざるを得ない大学入試で、自分の言葉で言い換えることはとても勇気のいることです。しかしここをブレイクスルーしなければ合格のレベルには達しないようです。

筆者は、自在に言い換えるチカラと勇敢さを獲得するのに必要なのは、「教養」だと言い切ります。私はこの言葉にはっと気づかせられ、それを得るには一定以上の読書量が欠かせないのだという、あたりまえの結論に行きつきました。

数学や物理の試験は定理・原理・法則などの「知識」を元に答えを演繹していくものですが、あらかじめ覚えておくべき知識はたかだか有限の数しかありません。一方現代国語を自在に読み解く「教養」を得るためにはどのような本をどれだけ読めばいいのでしょうか。多分この明確な答えはなく、そのため(私を含む)多くの学生が結果的に現代国語という科目を軽んじる傾向にあります。

本文に「現代国語を読むチカラは社会人になってから重要になる。むしろ社会人の方が問題を解ける」とあったので飛びついたのですが、久しぶりに業務や得意分野以外の文章に対峙しても、その世界観を俯瞰することも出題意図を理解することもできず、自分の教養のなさを痛感しました。英語や理系科目で忙しかった高校大学時代でしたが、社会人になった今、なぜ学校で現代国語を教えるのか気づかせてくれた一冊でした。

齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )

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2004.10.11

齋藤孝「読むチカラ」(前編)

毎日blogなんぞ書き綴っていると、高校時代現代国語の試験で高得点を取れず、理系街道をまっしぐらだったことをふと思い出します。これほど文章と向かい合った日々は少なくとも20歳代まではありません。国語能力も向上したのだろうと思ったこともあります。

そんな中、ふと書店で「齋藤孝の読むチカラ 『東大国語』入試問題で鍛える! 」(斎藤孝|宝島社)という書籍を見つけました。「お、今なら解けるかもしれない!」と思いすぐさま購入、夢中で読み、解いてみました。しかし結果は惨敗。

東大の国語は基本的に「傍線の部分はどういうことか説明せよ」「作者の気持ちを分かりやすく述べよ」という論述問題ばかりです。私は高校時代同様、その答えを問題文の中から「コピー&ペースト」して答えようとしました。この点が最大の間違いだと筆者の齋藤氏は指摘します。問題文中の言葉を寄せ集めるだけでは似たり寄ったりの解答になります。しかしその多数派がなぜ正解にならないのでしょうか。

この本は、私がいままで解けない理由を見事に解き明してくれました。

齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! ( 著者: 斎藤孝 | 出版社: 宝島社 )

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