グループディスカッション

2005.12.24

クリスマスケーキの投資効率。

12月24日クリスマスイブ、膨大な量のクリスマスケーキが日本中で売られました。この1日のために日本中のケーキ工場がフル稼働します。

チョコレートの販売量も2月14日のバレンタインデーに集中しますが、チョコは多少保存が利きます。しかしケーキは基本的に生もの。冷凍保存を解凍したケーキもあるようですが、デコレーションに凝ったケーキは23日や当日に作るしかありません。このように特定日に大量生産しなければいけないという商材は、メーカーにとって設備投資の効率にリスクがあると言えます。

設備投資の効率にリスクがある代表として、一般消費者向けビジネス(B to C)であるレジャー・観光施設や、百貨店などの流通業界、外食業界などが挙げられます。週末2日だけが混み平日5日は空いている、お昼だけ混んで夜は空いている、夜だけ店を開けそれ以外は閉めているといったことでは、混んでいるときの客の取りこぼしと空いているときの固定資産・人件費の無駄が経営を大きく圧迫します。

このような業界で劇的に経営を改善するためには、ピーク時でさらに儲けることより、空いている時期にどう新しいニーズを作れるかが大きな課題となります。

代表的な例は24時間営業のコンビニです。深夜のマーケットを開拓し、不動産投資がまさに24時間回収に回ります。大規模な物流システムの投資とセットに店舗の効率が格段に上がり、イトーヨーカドーグループでいえばセブンイレブンの利益の方が大きくなるまでに成長しています。

またマクドナルドの朝マックも遊んでいる時間を利益に転じさせました。朝だけの特別メニューということで、昼間とは別なニーズを開拓しています。

人が休まなければ行くことができないレジャー・観光施設では、ちょっとした改善というぐらいではとても歯が立ちません。また郊外の百貨店・大型商業施設も苦労しています。

「売上げを2倍にしてください」といった課題はグループディスカッションなどでよく出てきます。過去に水平展開・垂直展開といったコラムを発表しましたが、この「遊んでいる時間や資産、在庫を利益に転じさせる」という視点も有効です。

まずは「ケーキ産業の売上げを2倍にする」ためにはどうしたらいいか、クリスマスが終わり叩き売りされるケーキを見ながら考えてみたらいかがでしょうか。

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2005.05.09

06生向け、グループディスカッションテーマ。

最近の採用の傾向として、多くの会社が選考段階のどこかで集団で話をする機会を設けるようになってきています。以下はここまで06生から報告があった各社のテーマです。

(A社)
このメンバーで24時間過ごすとしたら何をするか。
日本が世界に誇るものと、その理由。
大学生のためのTV番組を企画してください。
大学生になくてはならない3つのもの。
このグループの特徴をあらわすグループ名を考え理由を述べよ。
日本人は英語が不得意である。その理由についてプレゼンしてください。

(B社)
これからの社会を考えた小学校の新しい成績表のあり方。
婚姻届を現代に合ったものに変えてください。
これからの時代におけるフリーペーパーを提案してください。
(以下はディベート形式)
小学生が携帯電話を持つことの是非。
国会議員のバラエティー番組の出演の是非。
国民陪審員制度の是非について。

(C社)
万博に企業が出展することで挙げられる効果について。
ここ数年での代表的な広告を一つ挙げ、その理由を述べなさい。
ブログや掲示板など、個人による情報発信をどう思うか。
今後最も重要になると考えられる広告メディアは。

A社は選考の早い段階、B社とC社は最後の段階で実施しています。このことを前提にテーマを見てみると、A社の場合は誰でも参加できるテーマでチーム作業の基本姿勢を問うていると思われます。またB社・C社では広告やビジネスに関する実践的なテーマを採り上げ、レベルの高いグループの中でどのような役割を果せているか、高い能力を発揮できているかを見ていると推定できます。

このように、選考のどの段階でグループディスカッションを実施するかは、取り組み方に違いを出していく必要があります。

過去グループディスカッションに関してのコラムを何本か書いていますが、今年に入ってからは再掲載も含めてあまり出していませんでした。しかしまだまだこれからエントリーできる会社は数多くあります。まずは、「ブレーンストーミングとグループディスカッション。」「グループディスカッションの道しるべ。」を基本に、今一度グループディスカッションの過去コラムをおさらいしてみてください。

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2005.03.19

過去のグループディスカッションテーマ。

毎日コミュニケーションズの「採用サポネット」は、企業側採用担当の情報サイトです。04生(現新入社員)時代など古いデータについては一般公開されており、2004年採用総括資料などは大変興味あるデータが掲載されています。

この中の添付資料には「グループディスカッションのテーマ」「エントリーシートのテーマと記入に苦労した設問」「良い印象の残ったセミナーの内容」「悪い印象の残ったセミナーの内容」「モニター学生の声(時系列)」などがあり、06生の就職活動にも参考になる先輩の声が満載です。

グループディスカッションのテーマの中から、広告業界の採用でも出てきそうなものをピックアップしてみました。

学生と社会人の違いについて
大学入試におけるスポーツ推薦の是非。
社会人になったら、身の回りにあるリスクをどのように管理すべきか
小学校の授業を3つに絞るとすれば何が良いか。
ジェネラリストとスペシャリストのメリット・デメリットは?
新卒者の離職率が高くなっているが、なぜか。またその解決策を考えよ
外国人観光客を増やすにはどうしたらよいか?
新しい祝日の日を作るとしたらいつでどんな内容の日にしますか?
お菓子についてくるノベルティーについて討論せよ
お年寄りにやさしい国とは
モバイルが進化することによって生じるリスクにはどんなものがあるか?
ラジオの今後の活かし方
何かに挑戦する時に必要な条件を三つ順位を付けて発表してください。
学生の選挙投票率を上げるには?
企業が求めるのは即戦力型か大器晩成型か
企業が発展、成長していくために重要なこと
企業にとって必要な人物とはどんな人か。
三年後に衰退していくビジネスと、その解決策


採用担当とはいっても、大学入試とは違ってすべて自分で問題を考えているわけではないでしょう。過去の出題から参考にすることは大いにありえると思われます。

友人数人と話し合うだけでもいいでしょう。実際に企業が学生に議論させたテーマを、一度時間をとってじっくり考えてみてください。

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2004.12.25

クリスマスケーキの投資効率。

12月24日クリスマスイブ、膨大な量のクリスマスケーキが日本中で売られました。この1日のために日本中のケーキ工場がフル稼働します。

チョコレートの販売量も2月14日のバレンタインデーに集中しますが、チョコは多少保存が利きます。しかしケーキは基本的に生もの。冷凍保存を解凍したケーキもあるようですが、デコレーションに凝ったケーキは23日や当日に作るしかありません。このように特定日に大量生産しなければいけないという商材は、メーカーにとって設備投資の効率にリスクがあると言えます。

設備投資の効率にリスクがある代表として、一般消費者向けビジネス(B to C)であるレジャー・観光施設や、百貨店などの流通業界、外食業界などが挙げられます。週末2日だけが混み平日5日は空いている、お昼だけ混んで夜は空いている、夜だけ店を開けそれ以外は閉めているといったことでは、混んでいるときの客の取りこぼしと空いているときの固定資産・人件費の無駄が経営を大きく圧迫します。

このような業界で劇的に経営を改善するためには、ピーク時でさらに儲けることより、空いている時期にどう新しいニーズを作れるかが大きな課題となります。

代表的な例は24時間営業のコンビニです。深夜のマーケットを開拓し、不動産投資がまさに24時間回収に回ります。大規模な物流システムの投資とセットに店舗の効率が格段に上がり、イトーヨーカドーグループでいえばセブンイレブンの利益の方が大きくなるまでに成長しています。

またマクドナルドの朝マックも遊んでいる時間を利益に転じさせました。朝だけの特別メニューということで、昼間とは別なニーズを開拓しています。

人が休まなければ行くことができないレジャー・観光施設では、ちょっとした改善というぐらいではとても歯が立ちません。また郊外の百貨店・大型商業施設も苦労しています。

「売上げを2倍にしてください」といった課題はグループディスカッションなどでよく出てきます。過去に水平展開・垂直展開といったコラムを発表しましたが、この「遊んでいる時間や資産、在庫を利益に転じさせる」という視点も有効です。

まずは「ケーキ産業の売上げを2倍にする」ためにはどうしたらいいか、クリスマスが終わり叩き売りされるケーキを見ながら考えてみたらいかがでしょうか。

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2004.12.16

グループディスカッションの羅針盤:「縦」と「横」。

SWOT分析5W1Hは現状分析からアクションプランを作る上で有効な考え方ですが、さらにそこから発展させるには以前コラムに書いた「アップセル/クロスセル」または「垂直展開/水平展開」という考え方が有効です。

それぞれの意味を簡単に簡単に図式化すると以下のようになります。

●縦方向
【アップセル】その商品の購入量を増やせないか
┃【垂直展開】 その技術やアイデアをもっと高度化できないか


┗━━━●横方向
 【クロスセル】その商品を他のものと一緒に売れないか
 【水平展開】 その技術やアイデアをもっと他の分野に転用できないか

SWOT分析や5W1Hでの整理だと当たり前の結論しか演繹されないこともあります。それを「縦と横」の2つの方向で半ば強引に拡張してみると、見えてこなかったアイデアが突然現れるかもしれません。特に以前のコラム「売上げを2倍にしてください。」のような具体的な数値目標のあるテーマでは力を発揮すると思います。

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2004.12.12

グループディスカッションの羅針盤:5W1H。

SWOT分析で商品や市場背景をした後は、具体的なアクションプランをまとめなければいけません。時間の限られたグループディスカッション(GD)の「まとめかた」の基本は、「5W1H」にあるのではないでしょうか。

広告会社では5W1Hに対応し、以下のように役割を分けることができます。

●マーケティング

who:誰にいうか。世代は。性別は。
what:何をいうか。何を伝えるべきか。
why:なぜそれをいうか。ターゲットは本当にそれに響くのか。

●メディア

where:それをどこで言うか。テレビか、ケータイか、屋外(例えばコンビニ)か。
when:いつ言うか。日中か、深夜帯か。

●クリエーティブ・セールスプロモーション

how:伝えたいことをどのように伝えるか(クリエーティブ)。
how:どのように動機付けするか(セールスプロモーション)

●営業的見地

to whom:だれへ提案するか。

このキャンペーンでメリットがあるところはどこかを敏感に嗅ぎ取り、だれにこの企画を提案すべきか、お金を出してくれるのは誰か。キーマンはだれかを見定める。

自分自身が広告会社で何をしたいか、ということがはっきりしていれば、上記をまとめる上でそのパートの中心的な提案ができるのではないでしょうか。


中でも一番重要なことは、who(誰に)とwhat(何をいう)です。howであるクリエーティブやセールスプロモーションについては前提としてwho、what、whyに内容と整合性がなければいけません。

SWOT分析の結果を基にしてターゲットを絞り、

(そのターゲットに)「****」を言う。

の伏字の部分を徹底的にいれてみるブレストをしてもよいでしょう。結果的にそれがクリエーティブ表現になることもあると思います。

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2004.12.11

グループディスカッションの羅針盤:SWOT分析。

11月に実施した模擬面接会では5名ぐらいの班を2つつくり、模擬グループディスカッション(GD)を実施しました。テーマは「もっと若者にラジオを聞いてもらうにはどうしたらいいか」。

かつて電通2次面接通過者向けに模擬GDを初めて試したときはさすがに皆さんそつなくこなしていましたが、今回はまだ就活も本格化する前の3年生だったために、まあなんというか、見事に沈没していました(苦笑)。

先日のコラムでは「ブレーンストーミング(ブレスト)」が有効だと書きました。もちろんこれも重要な手法ですが、材料を出すのには役に立っても、その場で結論をまとめなければいけないGDでは時間がなくなり混乱することも度々です。

なにか結論を出すタイプのGDでは、アイデアを出しながら整理していくことが重要です。このようなときは、情報整理の基本技法である「SWOT分析」が有効です。

SWOTとはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字による造語です。「スウォット分析」と読みます。

SWOT分析では、ある商品のもつ強みと弱み、市場における機会と脅威を以下のような簡単な表にまとめていきます。強みの裏にある弱点、強みがあるからこその機会点というように、埋めていくことにより考え方も膨らみ、整理されます。今回のテーマを例にとると「ラジオ」のSWOT分析は以下のような感じになるでしょう。

(Strength)ラジオの強み
・生放送、臨時ニュース、災害対応
・どこでも聞ける
・車に必ずついている
・電源が長持ちする

(Weakness)ラジオの弱み
・一部の人のメディア。
・持ち歩かない
・若者向けコンテンツの不足
・古臭いイメージ

(Opportunity)市場での機会
・中高年、車を使う職業に影響力大。
・コアなファンが存在。メッセージが濃く届く。
・ラジオ機能はどんな製品にも付けることが可能か。
・災害対応ではラジオは不可欠。公共的ニーズが大きい。

(Threat)市場での脅威
・ケータイに時間をとられている
・iPodやケータイで音楽を聞くニーズが高い。
・音楽を聞く=ラジオという連想がない
・地上波デジタル放送により、ケータイでテレビ受信もきれいにできるように。
・災害情報ではケータイも活躍。

このように整理をするだけでも、

・商品の強み、市場機会を強化していくにはどうしたらいいか。
・商品の弱みをなくす/小さくするにはどうしたらいいか。
・市場での脅威をなくしたり、脅威となるものと手を組んだりする方法はないか。

ということが見えてくるはずです。

またブレストの基本に「人の意見を否定しない」がありますが、SWOTで分類すれば反対意見すらもうまく整理できると思います。

模擬GDの講評でこの話をすると、「いきなりこのような手法を提案するのは唐突じゃないか」という意見も出ました。しかし昨日のコラムでも書きましたが、GDでは結論次第でそのグループ全員を落とすこともあります。GDは全員で同じ救命ボートに乗っていることであり、まずは羅針盤を持ち、進むべき方向を示せる人が中心になることは当然のことです。

少なくともこのblogを愛読いただいている学生の方には、グループディスカッションの道しるべと思われる人物になっていただきたい。そう願って止みません。

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2004.12.09

グループディスカッションの羅針盤:ブレーンストーミング。

昨日のコラムで、グループディスカッションは時間を区切ったアイデア出しで始まるとよいと書きました。これには「ブレーンストーミング(ブレスト)」が有効です。ブレストについては8ヵ月以上前のコラムに詳しいことを書きましたので後程参照してください。

あらためて要点だけ書き出すと、ブレーンストーミングは複数人でいろんなアイデアをぶつけ合い、斬新なアイデアを発掘する会議の方法の一種です。広告会社に勤めている人なら誰でも知っている言葉です。

ブレーンストーミングでは以下の4つのルールを守ります。

(1)自由奔放にアイデアを出す。
(2)相手の意見にどんどん乗っかる。
(3)相手の意見を否定しない。
(4)質より量。

特に「相手の意見を否定しない」というところが重要です。これらルールを全員が守って進めて行くことにより、思いもつかないようないい意見が出てきます。ブレスト終了後、出てきた意見を落ち着いて整理するという手順になります。

ブレストがグループディスカッションで有効な理由は、

1.全員が参加しやすい
2.全体をさばく司会者が不要。
3.意見を否定しないのでチームワークを感じやすい。
4.的外れな意見が出ても軌道修正しやすい。

などが挙げられます。

きれい事ではなく信頼関係がゼロの状態から始まるGDでは、相手を否定しないでわいわいがやがやできるブレストが必ず役に立ちます。ただしいくら楽しいからといって必ずあらかじめ定めた時間内で終わらせることが大事です。集中して徹底的にアイデアを出し尽くしましょう。

また最初に書記係を決めた方がいいでしょう。できればブレストを提案した人自身が立候補してください。ちらかったブレストの意見をまとめるリーダーシップをとれるのは、記録している書記係自身が一番近いかもしれないからです。筆記している間にも自分なりに情報を整理しておくと次のステップで役にたちます。特にポストイットがあればアイデア1つをポストイット1枚に書き出しておくと整理するときに便利です。

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2004.12.08

グループディスカッションの羅針盤:結論とタイムスケジュール。

会議の目的は「結論を出す」ことです。結論が出ない会議は時間の浪費と同じです。採用試験のグループディスカッション(GD)に「やり直し」はありません。「その場の結論」が出なければいかにいい議論をしていてもそのGDは破綻とされます。

したがってGDで何より大切なのは、「結論を出すために、時間を区切って集中する」ということです。

GDを大きくみれば、

(1)アイデア出し→(2)アイデアの整理・結論の発見→(3)結論の構築

というフローになります。

アイデア出しの時にいちいちだめ出しをする人や、そろそろ結論をまとめなければというときにまた最初に戻って思いつきを言う人がいればGDは紛糾します。かといって信頼関係のない学生同士でだれか1人がガリガリ仕切っていくのも全体がうまくいくとは思えません。

GDのお題が出たら、最初に「まずはアイデア出しに**分、残りの時間を結論のまとめに使いましょう」と提案するとよいでしょう。そうすれば時間の使い方に一定のルールを定めることができ、連帯して進みやすくなると思います。

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2004.12.07

グループディスカッションの羅針盤。

グループディスカッション(GD)は、初めて会う学生と短い時間で話し合い、一つの方向性を決めていくものです(最後に発表をしないものもあるようですが)。過去にも書きましたが、GDのメンバーは「救命ボート」に乗った遭難者のようなものです。お互い励まし合いつつも、生き残るための方策を見つけださなければ、船ごと沈没します。

このような場合まずは助かる方向がどっちなのか、緊急時の羅針盤となるべき「まとめ方のノウハウ」が極めて重要になります。そして羅針盤たる人物こそがGDで最も評価されるのではないでしょうか。

今後、「グループディスカッションの羅針盤」として、具体的な話を書いていこうと思います。まずは明日から。

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2004.05.07

売上げを2倍にしてください。

面接やグループディスカッションで「○○の売上げを拡大するにはどうしたらいいか」というテーマが与えられることがあると思います(実際今年の模擬面接官の1人は学生に「弊社の売上げを2倍にするにはどうしたらいいか」と聞いていました)。無理難題のようですが、広告主のオリエンテーションというものはほとんど無理難題ばかりといってもいいでしょう。

食品メーカーの課題で「売上げを2倍伸ばす」と言われたら「日本人に1日6食の習慣をつける」といった乱暴なアイデアから発見できる戦略もあると思います。実際、カップめんは、昼食や夕食に食べられていた袋めんと違う「間食・夜食」というマーケットで拡大していきました。また味の素はフタの穴を大きくして消費量を伸ばしたという伝説がありますが、これもあながちウソではないと思います(これはアップセルでしょうか)。

先に書いた「アップセルとクロスセル」および「垂直展開と水平展開」という考え方は、売上げを2倍にするといった無理難題に直面したときのヒントになると思います。必ずしも広告表現やメディア展開(現場の反省から言えば昨今のコスト効率論)といったことではなく、消費者に受け入れられる売上げ拡大のための本質的なアイデアを大きな視点から出せるかどうかが、広告主からパートナーとして指名されるキーになるのではないでしょうか。

面接などでこのような無理難題を投げかけられたら、「アップ/クロスセル・垂直/水平展開」という言葉を思い出してみてください。

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2004.04.24

救命ボート式グループディスカッション。

本日、選考の報告をもらった学生を対象に、労協始まって以来の「模擬グループディスカッション(GD)」を実施しました(地方学生の方、本当に申し訳ありません。心より応援しています。)

想定としてはグループの中で一部を選ぶような選考ではないという状況でのディスカッションとしました。集まった学生は少なかったのですが、それぞれのコミュニケーション能力を生かし、そつなくこなしたという感じでした。

これまでの模擬面接と違い100%聞き役の面接官というのもおもしろい体験でした。中でももっとも興味を引いたのは、だれが司会をし、だれが発表をするかというのをどうやって決めるか、ということでした。今回の場合、想定状況がそうガツガツしていなかったので穏やかに決まっていました。しかし彼らに改めてGDの経験の有無を問うと全員が経験済みであり、「勝ち抜くための」GDの修羅場状況を教えてくれました。

今回初めてグループディスカッションの実態に触れ、昨日のコラム「グループディスカッションの、道しるべ」および「ブレーンストーミングとグループディスカッション」にも関連して、GDで正確に学生を評価できる手法を思いつきました。

GDが会社でのチーム作業ができるかどうかの試験とするならば、

●GDの内容をもとに、代表1人が議論の結論を発表、その内容が評価に値しなければグループ全員落選。
●結果が評価できる内容であって初めて、その班の個々の人物のGDでの発言・姿勢を評価。
●この前提を学生にあらかじめ告知。

とすればいいのではないでしょうか。

この手法を、あたかも難破船から小さいボートに飛び乗りお互い協力して脱出するように、「救命ボート式グループディスカッション」と呼んでみます。

こうすれば全員が必死で協力しあい、また全員の合意によってプレゼンテータを決めることでしょう。かといって議論を優秀な人物に任せっきりでは合格できないわけです。もちろん自分以外が明らかに優秀でなければ、生き残るために自分自身がリーダーシップをとり、周りの合意をうまくとりつけるということが必要になります。

実はこのような前提は、私たちの日常の競合プレゼンへの取り組みとさほど変わりません。一致団結をしてプレゼンに勝ちにいくのは当然ですが、勝った後で評価者はそれぞれの貢献度を客観的に評価します。もちろん負けたら何も残りません。

思惑の絡む、仕事の実態とは掛け離れたGDではなく、この「救命ボート式」GDを採用過程の中盤に入れ込むことは、本当の力を見る上でかなり有効なことなのではないでしょうか。>採用担当の方々。

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2004.04.23

グループディスカッションの道しるべ。

グループディスカッション(GD)で試験官が何を見ているのか、実は私も分かっていません。「議論による勝負」ことを目的としたディベートと違い「議論の経過」を見ているとは想像していますが、評価軸が何か、総合的な合格ライン、決定的なNG行動は何かは、個々の業界・会社によっても違うと思います。

通常の会議やブレストと違い、選考試験である以上参加者はすべてライバルです。そんな前提でディスカッションして下さいといわれても困ってしまうというのがみなさんの本音でしょう。私達の立場で例えるなら、広告主が代理店を集めてオリエンをした直後に、「では代理店さん同士が集まって、話し合いながらアイデアを出し合ってください、その過程で代理店1社を指名します」といわれているようなものです。

しかし競合プレゼンとも違っている点は、(1人だけ残す試験でない限り)あなたは「将来の同僚と話している」ということです。これがGDに取り組む上での心掛け・距離感の保ち方の難しい要因だと思います。(競合プレゼンの結果代理店同士がジョイントすることはありません。)

「ライバル」であり「同僚候補」である、という背反性をもつGDで、方向性となる一つの考え方を提唱します。それは、

あなたがそのグループで一番いいと思った学生に、あなたと一緒に仕事がしたいと思ってもらえるような、建設的ディスカッションをする

ということです。

ある程度の選考を経てのGDであれば、優秀な学生がだれかはたいてい分かるものです。一番優秀な学生がだれかを早くに見極め、その学生を相手に建設的な議論をし、その人自身が(他のだれより)あなたを認めてくれるような流れになれば、必然的にその2人の組み合わせがグループ内で際立ってくるのではないかと思っています。

殺伐としたGDでの道しるべは、あなたが将来一番切磋琢磨したいと思う学生です。未来の同僚を早く見つけだし、その相手からあなたのことを同様に思われるよう、いい議論を交わしてください。

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2004.04.18

ブレーンストーミングとグループディスカッション

ブレーンストーミングは複数人でいろんなアイデアをぶつけ合い、斬新なアイデアを発掘する会議の方法の一種です。広告業界ではごく普通に使う手法で、通称ブレストといいます。

ブレーンストーミングのルールは4つだけです。

(1)自由奔放にアイデアを出す。
(2)相手の意見にどんどん乗っかる。
(3)相手の意見を否定しない。
(4)質より量。

このルールで「楽しく」意見を出し合っていくと、しばらくして会議参加者全員が集中しだし、ひょんなアイデアがきっかけで気が付かなかった世界が見えてきたりします。ブレストによって出てきた新しいアイデア群を後に整理し、次のステップに進む候補を絞って行くことになります。

広告業界で働く人はみな、ブレストが大好きです。広告の仕事はそもそもチーム作業であり、コミュニケーション能力とさまざまな発想をもっているもの同士で楽しく話し合う事自体、とてもエキサイティングなことです。

個人的な意見ですが、広告業界の採用試験でのグループディスカッション(GD)の基本はこのブレストにあると思います。特に「否定的にならない」というルールが重要です。広告業界の人は否定的な傾向の人を好みません。

「相手の話に乗っかる」というのは相手の話がきっかけによる視点や発想の転換も含まれます。相手の意見が変なものであったとしても、それを否定するのではなく、うまく議論を転換するような発言でGDを盛り上げて行くことが大事です。

問題は「質より量」のルールです。GDは時間が極めて限られており、最終的には参加者の中の何名かを残すことが目的であるという点がブレストと大きく違うところです。あまりにくだらなかったりウケをねらった意見が多かったりすればマイナスになる可能性はあります。また時間を独占したり、1回の発言が長かったりすることもよくないでしょう。

ここはやはり話の流れの中でいかに質のよい発言をするかが重要です。ブレストは本番への準備ですが、GDは本番そのものという点を十分理解してください。基本的な発言の質が高い人ほど、ブレストの時のおバカなアイデアも冴え渡るのです。

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2004.02.24

グループ面接のお手本。

22日の京都フォーラムでも東京同様、営業職・企画職の方々によるパネルディスカッションを実施しました。普段は厳しい競合関係にある会社の方々が、あれだけ「ぶっちゃけトーク」を繰り広げていただけたのは、熱心な学生の方々を目の前にしたことと、広告労協の実施意図を理解いただけたからと思っています。

模擬面接会で数々の学生を看取って来た(失礼)私は、司会の立場でフォーラムを見ながら、ふと「パネルディスカッションは、グループ面接やグループディスカッションのお手本そのもの」なのではないかと思いました。

モデレータの投げかける質問に対し、興味深い体験やユーモアを交え、聴衆を引き付けながら広告業界の楽しさや厳しさを伝える。他のパネリストが話したことを膨らませたり、違う視点を示す。広告業界で今働いている私たちスタッフは、パネリストのどなたも「一緒に働きたい」方々だと感じたと思います。しかも簡単なオリエン資料とモデレータを交えた当日昼30分間ぐらいの打ち合わせだけで本番に臨んだ、というと学生の方は驚かれるのではないでしょうか。

もしも学生の皆さんが専攻やクラブ活動などのことをテーマにパネリストになったら、どれだけ聴衆を引き付けることができるでしょうか。自分のよく知っている・体験している分野ですら、言葉だけでものを伝えることは、とても難しいことです。

ぶっつけ本番」というコラムにも書きましたが、やはりいきなりの質問にも、機転を利かせながら対応する能力が、広告人には求められます。東京、京都のフォーラムの参加者の方は、パネリストにの方々の話した内容だけでなく、話し方、抑揚、強調の仕方、質問対応法までも吸収できればいいですね。

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2003.12.22

グループディスカッション。

広告労協では、学生対面接官が1対1や複数対複数の模擬面接を実施してきましたが、まだグループディスカッションはやったことがありません。私たち自身、グループディスカッションで人事が何を見ているのか、いまだ分かりかねるところもあります。

しかし、先日の東京就職塾の後の打ち上げで、ふと思いつきました。グループディスカッションの評価というのは、飲み会での態度や動きを見るようなものなのではないかと。

場を盛り上げ、話を膨らませつつも、会の趣旨を忘れず周囲やキーパーソンに気を遣う。それが広告人の飲み会です。

もしかしたら05生の方々と飲む機会もあるでしょうが、本当においしいお酒は、あなたたちが「制服」を脱ぎ、私服組になったときに飲みましょう(苦笑)。

備考:

○私服組:就職活動を終え、労協スタッフと私服で飲める学生のこと。

○制服組:就職活動中であり、労協公式行事ではリクルートスーツを着用しなければいけない学生のこと。別名「リクスーしばり」ともいう。

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