2008.02.13

エントリーシートは、期末試験ではない。(再掲)

私にはひとつ気になっていることがあります。もうすぐエントリーシートの提出期限が一斉にやってくる時期になっており、「エントリーシート書いた?」というノリの話がよく聞かれます。これは、「期末試験対策した?」「やっべー、まだだよー」という会話と同様のレベルの感じがしてなりません。

内定する、ということは、役員面接で通過することです。

途中で何回エントリーシートや筆記や面接を通過しようと、役員面接で落選すればなんら意味はありません。過去のコラムに書いた通り役員面接は特殊な位置付けだとしたら、役員面接に送り込む学生を採用当局が絞り込む「役員面接前面接」が、極めて重要な位置付けとなります。しかも選考はすべての過程が1、2カ月程度で終わる、急なスケジュールになっています。

はっきりいいましょう。広告業界では採用倍率から考えても、エントリーシートで「かつかつ受かる」レベルの人が内定することはありません。じゃんけんに4回連続で勝てば内定、という訳にはいかないのです。

SPIのような筆記試験は別にすれば、広告業界の採用試験のすべてのフェーズは、同じ「コミュニケーション力」という競技です。甲子園で本気で優勝を目指すチームは、地区予選の初戦突破に特別な対策を練ることはありません。手を抜く事なく、優勝するための練習を生かし、普段どおりの試合をするだけです。

人事幹部や役員との面接の場で、どう自分が会社に貢献できるかを説得し、相手に納得してもらうかを、徹底的に追求する。これだけが、内定し、それだけでなく実際に仕事で活躍するために、あなたがしなけらばならないことです。徹底的に考え、自分なりの結論を得たのなら、エントリーシートはその一部分として必ず簡単に書けます。

広告業界は常に「競合プレゼン」に晒されており、「完勝」を目指して全スタッフがそれぞれのパートで全力を挙げます。一度でもベストを尽くしたことのない人には、絶対に通用しない業界です。

内定を手にする学生は、大学の試験でいえば「全優」を狙うレベルで努力している人と言えるでしょう。単位は試験対策程度で取れるでしょうが、内定はエントリーシート対策程度では遠く及ばないのです。

普段の試験対策の「ノリ」でエントリーシートに取り組んでいる学生の方がいれば、まず、心構えから考え直してみてください。今なら、まだ間に合うかもしれません。

※このコラムは、地方の就活生に贈ります。中途半端にエントリーシートに通っても、最後まで駆け抜ける力がなければ、途中の莫大な移動費用が無駄になります。役員面接まで一気に内定するつもりで、十分自己革新して臨んで下さい。

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2005.12.01

時間を守る。

時間を守らない人、は、貸した金を返さない人と同じであり、ビジネスの世界では致命的です。あなたが約束の時間に約束の場所に到着する、ということは、商品を約束の時間に約束の場所へ納品するのと同じく、履行すべき仕事と言えるのです。

貸した金を約束の時期までにちゃんと返す人、約束した金額通りにきちんと払う人とは健全な取引関係が結べますが、少しでも返し渋ったり、返す段階で値切る人と、あなたは仕事をしたいと思うでしょうか。同様に、理由もなく遅刻を繰り返したり、遅刻をしても無意味な言い訳ばかりしている人は、間違いなく社会人の世界では信頼されず、転落していくことになります。

私の会社の大先輩は、「たとえ出席者が自分1人でも、会議は予定時間に開始する」というポリシーを持っていました。実際に自分で1人で司会進行をし、議事録を書いて、それをもって決定事項としたこともあったそうです。私はこの考え方に、とても共感しています。

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2005.11.29

「伝えたい情報」と、「役立てたい情報」。

(2005年1月25日のコラムの再掲載)
人を行動に駆り立てる情報は、「伝えたい情報」と「役立てたい情報」に大別することができるでしょう。

「伝えたい情報」の代表的な例はニュースです。報じられた直後のころがもっとも行動させる力が強いと言えます。フジテレビの人気番組「トリビアの泉」も、役に立たないが伝えたくなる情報ばかりです。しかし所詮はメジャー媒体が発信する情報。ほっといても情報は広まり、いずれ陳腐化し、知られているだけの情報になります。

一方、「役立てたい情報」は違います。特にビジネスの世界は営利が目的であり、自社の利益に関係する情報は発見した人(会社)は、他社が知る前に徹底的に利用し尽くします。それは「伝えたくない情報」と言い換えることもできます。

学生にとって就職活動は人生最初の情報戦です。広告労協が就活生に知られていくスピードが毎年想像より遅いのは、「役立てたい」かつ「広まってほしくない」情報となっているからだと思います。それは自然な気持ちであり、誰も責めることはできません。「今まで知らなかった。もっと広告労協自体を大々的にPR、広告してほしい」という学生は、なぜあまり知られていないかの背景を考えた方がいいでしょう。

「役立てたい情報」が実際に大きく役立ち、やがてその目的を終えた時、それはもっとも強力な「伝えたい情報」に変化します。広告労協のことを存分に伝えられるのは、やはり広告労協を通じて何かを得ることができた03,04,05生の方に他なりません。

特に05生はまだ在学中であり、卒業に向けて忙しい中にも多くの方が自治会カフェテリアで後輩の面倒を見てくれており、2月のフォーラムでも運営の手伝いをしてくれます。05生が卒業する前に、06生は先輩をもっと頼ったほうがいいでしょう。彼らには「伝えたくてしょうがないお役立ち情報」を山ほど持っているはずです。

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2005.11.27

ケイパビリティ・プレゼン。

はじめての広告主と取引を開始しようとする時や一手扱い(1つの広告会社が広告予算すべてを扱うこと)のための代理店競合では、自分たちの会社がどのような独自性や優位性を持ち、どのような体制と条件でサービスを提供し、どのような貢献ができるかということを包括的にプレゼンテーションすることがあります。これを「ケイパビリティ・プレゼン(ケイパビ)」といいます。

ケイパビでは広告主が何を求めているかあらかじめ探っておくことが重要です。価格が第一条件の広告主もいるでしょうし、IT関係の知識を求めるところもあるでしょう。もっと踏み込めば、相手が求めているのが「パートナー」なのか「請負先」なのか、「自分を成功させてくれる」会社のなのか「楽をさせてくれる」会社なのか、見極めることが有効です。

総合力で攻める大手総合代理店や、新聞やセールスプロモーションなど独自の強みをもつ専門代理店など、さまざまなケイパビリティがあります。必ずしも総合代理店だけが勝つとは限りません。イメージ広告ばかりだと思われる車も、カタログを作る上では極めて専門的な知識を代理店にも要請されます。またビジネスショーなどのイベントを仕切る能力も立派なケイパビリティです。

採用試験はあなた自身のケイパビリティ・プレゼンそのものです。相手はどんな人物像を求め、あなたにどんな強みがあるのかがぴたりマッチすれば、それは内定を意味します。

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2005.11.25

Ctrl+F。

(2004年2月14日のコラムの再掲載)
Ctrlキーを押しながら「F」を押すと、多くのアプリケーションで検索ボックスが起動され、任意の文字列を検索することができます。大量の文章の中から、キーワードのある部分を見つけるのにとても役に立ちます。検索機能はメールボックスの中から目的のメールを探し出すなど、ビジネスでは不可欠の機能といえます。

前回のコラム「金原ひとみと綿矢りさ。」を書いたこともあり、私自身文藝春秋3月号を昨朝購入しました。その中で、綿矢りさの「蹴りたい背中」というタイトルが、小説の内容とあわせて複数の審査員から評価されていることを知り、同作品を読む上で知らず知らず、「背中」という言葉ばかりを探し、追っかけながら読んでいました。

結果、筋のディテールについてはあまり理解することができず、しかも「背中」の部分を見つけたときには、その部分が評価されている理由もよく分からないという、あまりに雑な読み方をしてしまったことに気づきました。普段の仕事で文書や事実を「情報処理」するがごとく大量に捌いていく習慣で、文学という芸術にすらCtrl+Fをしてしまったようです。

結論を急ぎ、情報の量を捌くことで、全体的な構造や哲学を見逃すことはよくあります。皆さんもCtrl+FやGoogleのキーワード検索で分かったような気にならず、大事なことについてはきちんと時間をかけてでも全体を俯瞰(ふかん)できる視野を持ってください。

自戒を込めて。

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2005.11.23

いただいた電話。

電話関連のビジネスマナーに、「いただいた電話で恐縮ですが…。」という言葉があります。

これは、先方からかかってきた電話で話していた途中で、自分の要件で相手に聞いたりお願いしたりするときにいうものです。基本的には掛けたほうが通信費用を払うのが電話ですので、そのあたりも配慮した言葉だと思われます。

携帯電話で電話がパーソナル化したことで、どっちがどっちに明確な目的をもってかけられたものか分からなくなることも多いですが、ビジネスの場ではいかに用件をいきなり思い出して切り出すとしても、この常套句はきちんと言ったほうがいいでしょう。

IP電話になって、ビジネスでも通話代がかからなくなったら、死語になっていくのでしょうか。

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2005.11.21

失礼ですが…。

今でも私が慣れない電話応対用語があります。それは「失礼ですが…。」という言葉です。

電話してきた相手の名前が分からない場合には、

「失礼ですが、どちらさまでいらっしゃいますか」

と尋ねるのですが、後半を省略して「失礼ですが…。」で止めるのがこの言い方になります。

「失礼ですが…。」は、一般的に上記の省略語と認められているようですが、はじめて社会人になってこの応対を聞いたとき、聞きようによっては「名乗らないあなたが失礼ですが」と言っていると解釈されないかとドキドキしたものです。

直接名前を聞くことは日本文化的に遠慮すべきものであるために、このような奥ゆかしい表現をするわけです。しかしビジネスの場でははっきり「失礼ですが、どちらさまでいらっしゃいますか。」「失礼ですが、お名前をお聞きしてよろしいでしょうか。」と最後まで言ったほうが気持ちいいと思っています。

採用担当から電話をいただいたとき、掛けなおす事情があるとすれば、必ず相手の名前を確認しておいたほうがいいでしょう。そういう場合はビジネスマナーとして「失礼ですが、お名前を確認してよろしいでしょうか」など、はっきり聞いてみてください。

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2005.11.19

携帯で、名乗る。

電話がお茶の間に1台という時代から、家族全員に携帯1台ずつという時代になり、コミュニケーションのありかたが劇的に変化した、ということは過去のコラムなどでも言及しました。一言で言えば、電話で名乗る必要のない時代になった、ということです。

しかし、相変わらず電話で名乗らなければいけない場面もあります。それはビジネスの場です。新入社員は、あいさつの仕方、名刺の渡し方とともに、電話の取り方を徹底的に教育されます。電話で名乗らなければ、給料をもらうものとして失格なのです。

採用と求職の関係は、立派な「ビジネス上の取引」といえます。学生が就職活動で会社にコンタクトをとるということは、「自分という商品」を売り込むビジネスの話をしているわけです。逆の視点から見れば、会社があなたに電話をかける時も、あなたにビジネスとしての対応を期待しているといえるでしょう。

就職活動のエントリーで、会社に携帯番号を伝えたその瞬間から、あなたの携帯は「社会への窓口」になります。あなたは「個人事務所の代表番号」を持ったのです。

採用担当は固定電話から番号を見ながらかけるので、番号間違いをする可能性もあります。したがって相手が名乗らないのであれば「○○さんですか?」と確認しなければいけません。学生の方から名乗ることにより、ステップが1つ省略でき、早く話を切り出すことができるます。また現在では学生が携帯で名乗ることはほとんどないため、自分から名乗ることで「ビジネスのマナーが分かっている=社会人になる準備ができている」という印象を与えることができるのではないかと思います。

少なくとも就職活動中は、携帯に知らない番号や発信番号非通知でかかって来たら、ビジネスマナーとして名乗ってみてはいかがでしょうか。

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2005.11.17

前株、後株。

前株、後株。ビジネスパーソンとして、誤字の次に間違えてはいけないことです。

株式会社電通、株式会社博報堂といったように、社名の前に株式会社がついているのを「前株(まえかぶ)」、電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社、ビーコンコミュニケーションズ株式会社のように社名の後に株式会社がつくのを「後株(あとかぶ)」といいます。その会社にプレゼンする上で、企画書の前株後株を間違えるようでは勝ち目はありません。

前株か後株かは、なんとなくのリズム感では分かるのですが、フランス語の男性名詞・女性名詞と同様、完全な法則性・理屈はありません。実際に確かめないと分からないのです。

前株後株を調べる一番いい方法、それはその会社のウェブサイトを見ることです。普通の構成でサイトを作っている会社なら「会社概要」といったコーナーに必ず正確な名称(=登記上の名称)があります。面接前には必ず調べたほうがいいですね。

# そうか、学生ならリクナビ他就職サイトで調べれば簡単なのですね(苦笑)

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2005.11.15

ファミレス語。

(2004年2月6日のコラムを再掲載)
「~の方でよろしかったでしょうか?」という、「ファミレス語」は、様々な接客の場で相当広がっています。新語議論はいつの時代も存在しますが、このファミレス語は「接客」という場で使われているという点で、仲間内の言葉と違っていると思います。

接客する側は敬語だと思っていても、接客される側は???と思ってしまう。今週の月曜日に放送されたNTV系「スーパーテレビ・情報最前線」の「あなたは正しい日本語を使っていますか?」という特集の中で、あるファミレスのサービス指導担当社員の方がこういうことを言っていました。

間違った敬語でサービスをすると、お客様がせっかく食事をとっている間にも「そういう言い方でいいんだっけ。。。」と頭の中でいろいろ考えてしまうことがある。これでは落ち着いて食事もとっていただけない。結果的にお客様に不快な思いをさせている。

このことは、面接にも言えるのではないでしょうか。

学生が不慣れな言葉で間違った敬語や用語を使うと、失礼だうんぬんとまではいかなくても、相手の面接官は「はあ、そういう風に言うんだぁ、、最近の学生は。。」などと、気持ちの中に余計な事が浮かんでしまい、その間にあなたが何をしゃべっているかに集中できていないということが起きているかもしれません。

敬語は、社会人になるための、最初の壁です。とにかく多くの社会人と会って話し、最後に「私の敬語や話し方はおかしくなかったでしょうか?」と聞いてみてください。聞かなければ人は絶対に指摘してくれません。リクルートスーツを着ているあなたになら、相手はきちんと答えてくれるはずです。

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2005.11.13

タイムスタンプ。

(2004/1/23のコラムの再掲載)

腕時計(最近は携帯か?)の時刻が合っているかどうかは、とても重要なことです。しかしもう一つ重要な時計があります。それはパソコンの内蔵時計です。

今日古いメールを整理しようとしていたら、1年前のメールが来ているのをみつけました。それは05生からのメールでした。日付は2003年1月22日。これは、パソコンの時計が1年前になっているということを示しています。

Windowsの時計のプログラムは、時計・カレンダーを「閲覧」する機能と「設定」する機能の2つをもっています。1年前や1ヶ月前のカレンダーを見たりするときに、うっかり「適用」ボタンを押すと、パソコンの内蔵時計が見た日付を記憶してしまうのです。(はっきりいって、危険なプログラムです。よく使うのですが(苦笑))

内蔵時計がずれると、送信するメールの「タイムスタンプ(何時に送信したか)」がずれることがあります。古い日付になった場合、受信者が「新しいもの順」に並べていると、リストの外に隠れてしまうことになります。意外なところであなたのメールが読まれない原因にもなるのです。

ぜひ今すぐ内蔵時計の時刻、自分のメールのタイムスタンプを確認してみてください。

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2005.11.09

ふりがな。

私は、とある大規模スポーツイベントで、全国から7000人の参加者のレジストレーションの仕事をしました。そのときにに実感したこと、それは、「名前と住所は、ふりがながなければ絶対読めない。」ということです。参加者の名前を間違うということは、主催者が与える印象としては最悪です。とにかくふりがなについては必ず書いてもらうようにしたものでした。

逆の見方をすれば、あなたの「書いてある名前」は、あなたが当たり前の読み方だと思っている以上に、相手には確信がもてていないのです。一見幼稚でくどいように見えるふりがなですが、少しでも読み方のバリエーションがあるのであれば必ず読み方を書いておくことは大事だと思います。

珍しい苗字に生まれた方には、当たり前の動作ではありますけどね。

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2005.10.31

進路を決めた理由。

10月1日に発表した「立場が180度変わっても。」でも書いたとおり、現在私は外資系ベンチャー企業の立ち上げに携わっています。社長と私の2人だけの間は、携帯電話代を振り込むのも自分の仕事であり、現在に至るまでとにかく目が回るような忙しさです。

その中でももっとも重要なのが人材の採用です。幸いにして順調に優秀な人材が来てくれることになり、徐々にですが会社に目鼻が付いてきました。中途採用の方ばかりですので面接は夜だけですが、いくら遅くなっても多忙な中でも、面接はもっともうれしい仕事の一つです。

このような多忙な状況で、本コラムもしばらく「再放送」を続けてきたこともあり、私自身も電車の中で自分のコラムにアクセスしたりして、自分自身が私のコラム読者になっているような感じでした。特に内定者体験記は私自身もいつだれのものが出てくるか管理していませんので、2日に1回のペースで読めるのがとても楽しみでもあります。

しかし、最近中途採用面接を繰り返していると、内定者体験記の「進路を決めた理由。」というアンケート項目について、私自身これまでと違った捉え方をしていることに気が付きました。求職者が進路を決めた理由というのは、逆に言えばどのような理由で私の会社を求職者が選んでくれているのかということを示唆してくれます。特に決して大会社でない会社に進路を決めた学生の言葉が身に沁みていきます。

07生の方々にとっては、先輩がどのようにして内定したかがもっとも重要な情報に感じることでしょう。しかし、その会社に「進路を決めた理由」というテーマで横断的に読んでいくことで、自分自身の就活のゴールイメージを得ることができるかもしれません。

このような視点で、ぜひ内定者体験記を再度読み直してみてください。

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2005.09.20

初めての「カフェテリア」。

先日の関西07勉強会・06祝賀会で、いまや広告労協カフェテリア(チャットルーム)の常連07生に「やっぱりカフェに入るのは敷居が高いの?」と聞いたところ、

「いやー業界人さんがいるときに入ると、いきなり『志望動機を述べてください』とか言われないかと…」

と言っていました(苦笑)。

模擬面接などで怖いキャラと言われている私ですが、さすがにそれはありません。オンとオフでいえば、模擬面は真剣勝負のオン、カフェはあくまでオフですので。

カフェテリアでは現在すでに社会人になっているOB/OGの方々をはじめ、多くの労協生が交流を深めています。名簿で調べたOB/OGに電話して訪問のアポをとるよりも、はるかに簡単に業界へのルートや志を一つにできる同期を拡大できるでしょう。とにかくこのカフェテリアという壁を乗り越えることで、多くの学生が内定の道に近づきました。ぜひ勇気を出して参加してみてください。

※06自治会blogでも、このあたりコメントいただければ。

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2005.09.04

回転しないカーナビ。

私の出身ゼミは現在GIS(地理情報システム)で有名であり、私自身もインターネット地図サイト「マピオン」と仕事をしているほど地図に縁が深いのですが、はずかしながら私の車にはまだカーナビを搭載していません。タクシーに付いているナビはよく見ますが、自分自身のナビ体験としては先日休暇で行った沖縄でナビ付きレンタカーを借りたのが最初でした。

カーナビのおかげで地名も読めない沖縄の土地に一発で到着することができましたが、私にとってそのナビは何か違和感がありました。それはカーナビが進行方向に対して常にまっすぐになるように地図を回転させるために、今自分がどこにいるのかさっぱり分からなくなるのです。実際音声だけを頼りにしました(それが運転マナー上は正しいのですがw)。

地図に慣れていると「北が上、東が右」などの地理感覚が固定されます。そのような人はどこからどこまでいくという行為は「西へ行く、北東へ行く」という形で大まかに理解します。このため地図が回転すると訳が分からなくなるのでしょう。もちろん必要に応じて地図をひっくりかえしたりしますが、基本は方位を固定したいと感じます。実際職場の何人もの同僚も「慣れるのに時間がかかった」と言っています。

このことをマピオンの友人に話したら、「それはマピオンにはまり過ぎです」と笑っていましたが、その後彼はきっぱり「私は地図が回転しない設定にしています」と言いました。カーナビにはそんなオプション機能があるのか!さすが地図の達人。しかしどれだけの人がそんな設定にしていることでしょう(苦笑)。

ビジネスでは「ロードマップ」という言葉が使われます。まさに「道路地図」という意味ですが、ビジネスの世界では「スタートからゴールに至るまでどのような通過点を通るかの計画」を意味します。ロードマップではそれぞれの通過点でバタバタすることなく、今どこにいるのか、あと何が残っているか、ゴールを目指す上での大局観をもたなければいけません。

就職活動でも「ロードマップ」は重要です。カーナビのような個々に最適化されたアドバイスに右往左往していると、ゴールの方向を見失い、ゴールとの距離感も分からなくなることになりかねません。ゴールの位置を固定した自分自身のロードマップをつくり、目標と現在位置をいつでも確認できるようにしてください。

「話を聞かない男、地図を読めない女」というベストセラーがありましたね。女子就活生は要注意?

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2005.08.03

セカンドオピニオン。

「セカンドオピニオン(2つ目の意見)」とは一般に自分の健康状態や病状について掛かり付けの医師の意見を聞くだけでなく、他の医師の意見も聞くべきであるという考え方のことをいいます。

これは反対意見を聞けということではなく、客観的立場からの意見も必要であるということです。当然両者がたまたま一致することもあります。また客観的立場の意見の方を重視しろということでもなく、親身になっている側の意見がよいことも十分あります。すなわちセカンドオピニオンとは「鵜呑みにしない」「自分で判断する」ための手法といえます。

この考え方は極めて重要であり、現在では医療だけでなく法律など専門的な知識を必要とする分野で広く使われています。

就職活動、会社選択に関してもセカンドオピニオンは必須だといえるでしょう。オーナー企業でない限り意思決定は慎重な下調べと手続きに則った合議によってなされます。しかし就職に関して言えば、あなた自身に「職業選択の自由」がある以上、進路を決めるのは最終的にはあなた一人の判断です。

ある会社について、その会社の社員の意見も、同じ会社の別な社員の意見も、ライバル会社社員からの意見も、他のライバル会社社員の意見も、それぞれは1オピニオンに過ぎません。親の意見や気持ちも一つのオピニオンです。

しかしどれか一つの意見だけで重要な決定をすることは、自分自身に対して無責任な行為といえるでしょう。相手もあなたの意思決定に対して1参考意見を述べたに過ぎません。本blogも広告労協のアドバイスも同様です。鵜呑みにしてもらっては困ります。

とはいえ2つの意見だけで焦点が結ばれるほど企業の評価は簡単ではないでしょう。3番目、4番目とオピニオンを聞いていくにつれだんだんあなた自身の視界ははっきりし、最終的にはこれらに自分自身どう向き合っていけるかという「覚悟」が加わることで大きな判断をすることができます。あなたの体のことはあなた自身が決めるように。

広告業界はそもそも表舞台にはでてこないため、OB/OG訪問が他業種より重要であるといわれます。これは真実です。今はあこがれで業界研究しているとしても、数多くのOB/OGのオピニオンと触れ合い、広告業界のこと、就職したい会社のことを自分自身で判断してください。

※2004年10月30日発表のものを再録。内定が決まっている人にももう一度読んでいただきたく。

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2005.07.28

なつやすみのめあて。

先日子供の授業参観に行った時、先生がクラスの子に「『こんしゅうのめあて』はできましたか~?」とおっしゃってました。

最初は「ん、なんだそれ」と思いましたが、だんだんなつかしい記憶がよみがえり、「なるほど、『めあて』か!」と気づきました。教室に張ってある給食当番や水やり当番の班紹介にもそれぞれ「めあて」が書いてありました。

「めあて(目当て)」を辞書で引けば

1 目標とするもの。目印。「真っ暗で-になるものがない」「灯台を-に進む」

2 心の中で目指しているもの。行動のねらい。目的。「-の品」「金-」

3 物事を行う場合などの基準。見当。「だれに頼めばいいか-をつけておく」「就職の-がついた」

4 銃のねらいを定めるための突起物。照星(しようせい)。(大辞泉)

とあります。実際、目当てと言う言葉は上記2にあるとおり金目当てや女(男)目当てなど、少し強欲なイメージがあるようです。

しかしここ小学校の教室では、私のころと同様、ひらがなの「めあて」と言う言葉が残っていました。ネットで「めあて」を検索してみると、まさに学校教育のためにあるような言葉だと分かります。

検索結果の中の「めあて作り」というサイトを見ると

めあてを立てて生活することは,生活に勢いを作ることになる。自分らしさを作ることにもなり,生き方を見つめることにもなる。
子ども任せにしても決してめあてを立てる生活ができるようにはならない。
指導の順序立てをして子どもが自分でめあてを持って生活できるように手助けをしていくことが必要である。

とあります。

この言葉は、まさに民間企業での働き方・働かせ方と同じと言えるでしょう。民間企業に入社すれば、経営計画というめあてが共通に与えられます。そのめあてをもとに各人が活動計画を策定し、個人の計画・会社全体の計画達成に向けて日々努力します。

大学がレジャーランド化していると指摘されて長い年月が経ちますが、小学校から高校まで「子供任せにせず」めあてを立てさせる教育をしてきているとしたら、社会と小・中・高の間にある大学生がもっともめあてを立てた生活をせず、「生活に勢いがなく」「自分らしさを作らず」「生き方を見つめていない」のかも知れません。社会人と学生の違いはいろいろありますが、この「めあて」の有無という観点も有力だと思われます。

季節はもう夏休み。夏秋採用を目指す学生も、来年度就職活動を控えている学生も、自らめあてを作りひとつひとつ達成していく自立した計画性と実行力を養う、4年生には最後の、3年生には最初のチャンスだと自覚してください。

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2005.07.11

働きたい、と強く思えること。

昨日進路決定報告をいただいた学生の方のメールに、次のような感想が書いてありました。

他業界を含めて最終面接で落ちる事を何回も経験して感じたこと。落ちた最終面接では「とりあえずこの会社から内定を貰っておこう」という中途半端な気持ちで臨んでいた。広告労協での役員面接対策会に参加して、「本当にこの会社で働くんだ」と強い気持ちで臨めたことが良かったと思う。

気持ち一つでこうも結果が違うものか、と思うかもしれません。精神論で就活がうまくいくならここまで苦労しないと思っている方もいるでしょう。しかし、ダーツやゴルフ・サッカーのフリーキックのように、スポーツの世界では技術と同時に集中力が発揮されてはじめて成果を出します。気持ちの持ち方は結果に直結するのです。

役員面接は「やる気があるかどうか」の判断の場であり、その中間はありません。また公務員試験とは違い、「点数は悪いが、他の受験者よりやる気がみられるから採用しよう」という恣意的なものでもなんら問題ありません。むしろ民間企業の役員に求められるのはそのような大胆な判断力だとも言えるでしょう。

今回役員面接対策会で私たちから「あなたはきっとボトムラインです。やる気で勝負するしかないでしょう」とはっきり指摘された何人もの学生がいい成果を残してくれました。彼らは例外なく1社しか残っておらず、まさに「本当に働きたい」という気持ちが伝わったのでしょう。学歴や点数は役員面接では参考資料にすぎないことが立証されたと思っています。

残念ながら今回落選してしまった学生の方々は、広告労協Fさんのメッセージ「広告業界は、努力すれば、自分なりの道が拓けてくる業界です。」を読み返してみてください。シーズン終盤での採用社には、「その会社で働きたい」でなくても「広告業界でどうしても働きたい」という気持ちで十分通じるはずです。

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2005.07.09

内定ラッシュ(のはず)。

7月7日七夕の日以降、広告労協には何件かの内定報告が舞い込みました。就活状況アンケートで「広告業界内定目指して就活中」と答えた90名(うち約半数が他社内定なし)と答えた学生の中から多くの最終進出者が役員面接に臨み、広告労協の予想どおり多くの会社が面接終了翌日には内定の通知をしました。通知を受けたその場から電話で内定の報告をくれた学生もいます。

今回の役員面接対策にかける広告労協Fさんの意気込みは大変なものでした。とはいっても情報が集まったのはワンポイントアドバイス募集が告知されてからでした。いまだ告知をしなければ報告がないという図式は「広告代理店志望者でも」その傾向にあるようです。

広告労協としても、内定の結果を早くきちんと把握したいという思いは人一倍です。むしろ内定の報告をもらうためにこの活動をしているといっても過言ではありません。しかし「内定報告の募集」だけは労協の尊厳にかけてもやりたくありません。内定報告ぐらい自主的にできるだけ早くしてほしいものです。

ここでは話せないほどの06生が最終に進んでいます。まだまだ内定している学生 はいるはずです。どんな理由があろうと、仮にまだ他の会社を受けようと、広告労協にはとにかく早く一報をいれて下さい。飲み会の翌日のお礼メールのように、それが「社会人を目指す」あなたの信頼の一歩となります。

また、残念ながら落選した方へ。私達はまだまだみなさんの味方です。また落ちた経験のほうが後輩の参考になることもあります。すぐにとは言いませんがぜひご一報ください。

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2005.07.05

適正試験は適正か。

自作HP、ウェブ日記、掲示板、メーリングリストなどインターネットの普及によって表現者の数は格段に増加し、昨今のWeblog(ブログ)流行が拍車をかけています。それに伴い誤字・誤用のパターンも変わりました。漢字自体の書き間違いは存在せず、タイプミスと変換ミスがほとんどです。

就職支援をし始めてからたくさんの学生からのメールを読むようになりましたが、当初単純なタイプミス・変換ミスが多い言葉だなぁと思っていたものが、実はそもそも正しいと思って使っているのでは?と最近気づいたものがあります。

かつてコラムで指摘した「一時試験」はさすがに言えば間違いと気づくものだと思います(もちろん正解は「一次試験」ですよ)。

しかしもっと激しい確率で間違っているのは、

適正試験」

という言葉です。報告メールを見ると学生の3分の1近くが間違えていると言っても過言ではないでしょう。適正でない試験があるのでしょうか(苦笑)。

もちろん正解は

適性試験」

ですね。学生が自社の仕事に向いているかどうかの適性を判断する試験ですから。

しかしこの間違い、"適正試験" の検索結果を見ると、世間一般的にかなり普及しているようですね。


※一年以上前の2004.06.03に書いたものを再掲載。あまりに報告中の誤字が多く心配になったのでw

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2005.06.24

同じ統計、違う記事。

社会経済生産性本部がまとめた新入社員の意識調査が各所で報じられましたが、同じ調査に対して以下のような2つの対照的な記事が掲載されました。

8割が就職の「勝ち組」 新入社員の意識調査(共同)

新入社員の77%が自らを就職活動での「どちらかといえば『勝ち組』」と考えている--。財団法人社会経済生産性本部が、22日までにまとめた新入社員の意識調査で分かった。
 同本部は「パートや派遣などが増える厳しい環境の下、正社員という安定した身分を獲得したとの思いからではないか」と分析している。
 「デートの時、残業を命じられたら」という設問では、仕事を選ぶ人が79%、デート派は21%。仕事派は女性が82%で、男性(76%)を上回った。
 ドライと思われがちだが、生活の価値観では「先輩、後輩など上下関係のけじめが大切」が、就労意識でも「仕事を通じ人間関係を広げたい」がいずれも1位で、人間関係を強く意識していることがうかがえた。
(共同通信) - 6月22日18時22分更新


新入社員意識:5人に1人が就職活動の「負け組」と認識(毎日)

今年の新入社員の2割強は就職活動での自分を「負け組」と認識していることが22日、社会経済生産性本部と日本経済青年協議会の05年度「働くことの意識」調査で明らかになった。専修・専門学校と4年制大学卒でその傾向が強く、同本部は「依然として厳しい就職環境を物語っている」と分析している。

調査は今年3~4月に国立オリンピック記念青少年総合センターで実施された新入社員研修の参加者を対象とし、3910人が回答した。「勝ち組」と答えたのは77.1%、「負け組」は21.4%で、男性の方が負け組の比率が高かった。負け組を学歴別にみると、専修・専門学校25.5%、4年制大学卒22.1%、普通高校卒21.7%の順に高く、正社員としての採用が決まりながら、就職先が不本意だった新入社員が5人に1人という結果だった。

また、「人間関係では上下のけじめが大切」「仕事を通じて人間関係を広げていきたい」「仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる」といった質問に対し、「そう思う」との回答が多く、同本部は「職場の人間関係が大きな関心事であり、対人関係が苦手な現代の若者の傾向を表している」とみている。【大石雅康】
毎日新聞 2005年6月22日 18時32分

このように、同じデータでも見方が変われば受け取る側はまったく印象が変わるものです。報じるところが違えば観点は違うのが当たり前。鵜呑みにせずに自分なりの判断を加えること、すなわちメディアリテラシーを身に着けることは、ビジネスの世界で生きていく上で特に重要な資質だといえるでしょう。

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2005.05.28

無銭飲食。

広告労協Fさん主催「上京者のための辛口面接会」に同席し、2名の関西学生に会ってきました。これから中堅広告会社の選考が本格化していく中で、二人とも新聞社系を受験するということもあり、新聞や新聞広告に関する話で盛り上がりました。

しかし「で、今朝○○新聞読んだ?」と聞いたところ、そのうちの1名の学生が「いや、読んでません」と答え、私達はさっと引きました。そして「何万もかけて東京にきてるのに、100円ぐらいの新聞読んでいないというだけで落とされたら元も子もないだろう」と厳しく指摘しました。

その後学生と食事をした場でふと思いつきました。新聞を読まずにその系列の広告会社を受けることは、金を持たずにレストランで飯を食うのと同じことではないでしょうか。面接官が丹念に面接をしてくれたとしても、少なくともその日の新聞を読んでいないと知らされた面接官は、それまでの時間が無駄だったと思ってしまうはずです。

「新聞読んでません」と言っても新聞系広告会社に受かる人は、「あ、金持ってきませんでした」と言っても無銭飲食を許してもらえる類い稀な才能を持った人物に違いありません。そうでなければ、相手が(すなわち内定後の自分が)深く関わっているメディアには必ず触れておくべきです。これはどんな資質にも、どんなテクニックにも優先する、礼儀とも言える「基本動作」に他なりません。

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2005.05.13

新規開拓は、内定より難しい。

広告業界への就職活動で、志望職種は?と聞かれると「営業です」と答える学生は極めて多くいます。特に「営業で新規開拓をしていきたいと思います」のように、営業と新規開拓はセットのように言われます。

確かに広告代理店では営業がもっとも重要な役割を担います。一番やりがいのある職種かもしれません。しかし就活生の多くが「新規開拓営業を志望」というのに少し違和感を覚えます。

採用試験というのは採用する(=お金を払う)側が自らあなたと会い、聞く耳をもって話を聞き、その結果採用の判断をするものです。あらかじめ採用側から質問や課題を与え、その答え方や対応のし方によってあなたにお金を払う価値があるかを評価します。

一方新規開拓営業では、無数の自発的なアタックを重ね失敗を繰り返しながらやっとの思いで相手にアポどりします。相手はあなたのことも会社のこともよく知らない中で、あなたのプレゼンテーションを話半分に聞きます。アポどりだけでは売上にはならず、さらに多くの失敗をしながらはじめてあなたの言葉に耳を傾けてくれる「人」と出会い、最終的にはあなた個人を信用する「人」を見つけ出すことではじめて「会社」との取引がはじまり、あなたにお金が支払われます。

2つを比べると、採用試験は最初からあなたの耳を傾けるところから始まるという点で、新規開拓の何段階ものステップが省略されています。新規開拓は内定よりはるかに困難なことなのです。

新規開拓は通常一人で動き、一人で仕事を取ってくる、極めて孤独な作業です。しかも広告代理店は車ディーラーや証券会社のように決まった商材がありません。新規開拓営業には幅広い情報収集力・不屈の精神・高度なコミュニケーションと折衝力、そして厳しい自己管理能力が求められるのです。たとえそれが新入社員だろうと。

クリエーティブと新規開拓営業は広告会社にとって生命線と言えます。このため両者の選考基準は通常よりはるかに高いところに設定されます。陸上競技でいえば、背面飛びから棒高跳びに種目が変わるようなものでしょう。

あなたが面接で上述の能力をいきいきと証明し、新規開拓営業という棒高跳びのバーを飛び越えることができたなら、その下にある内定という背面飛びの高さも同時に通過したとみなされるでしょう。しかし高飛び棒すら持たず競技場にやってきたとしたら、あなたは棒高跳びのバーのはるか真下で背面飛びをしているに過ぎません。

「元気が良く前向きな印象になるから新規開拓志望といっておこう」ぐらいの気持ちでは面接官に見透かされます。広告業界の営業とはどのような職種か、新規開拓とはどのように大変なのか、あらかじめ多くのOB/OGの話を聞いておくことが重要だと思います。内定テクニック本よりむしろ営業ノウハウ本を参考にするのもおもしろいかもしれません。

(2004年10月23日に発表したものの再掲載)

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2005.02.14

キャッチボールができる楽しさ。

2月13日、東京2カ所の会場で100名弱の学生を対象に模擬面接会を実施しました。全体で3分、講評をいれて6分というとても短い時間でしたが、自分ばかりでなく同じ班の学生も含めた「臨死体験の共有」ができ、どのような準備が必要か深く心に刻めた会になったと思います。

皆さん緊張していたからだと思いますが「話が盛り上がらない」という局面に度々直面ました。面接官は質問の答えだけを求めているのではありません。投げかけた質問を核に、あなたのもつよさやユニークさ、そして職業観や世界観を引き出そうと努めます。しかしたかだか3分の面接の中で、質問に対して広がりのないゼロ回答だった学生も少なくありませんでした。これは明らかに業界の研究不足によるものです。これでは貴重な時間を無駄にしたと言わざるを得ません。

広告業界の採用試験では圧迫面接はないと過去に言及しました。ある大手の広告代理店では「面接ではなく面談」というポリシーのところもあります。特に営業職を希望する学生が多く、企業も営業職を求めているのであれば、目上や文化の違う人との会話を自分から盛り上げ、自分の魅力に引き込み、信頼を勝ち取ることができるかどうかが最大の合否の別れ道だといえます。そのような人物を求める会社の面接ではきっと重苦しい雰囲気などなく、会話がはずみお互い楽しい時間になっているはずです。バットがなくても、審判がいなくても、キャッチボールだけで十分楽しむことができるのが人間です。粗削りでもきちんと自分の言葉で話を返してくれれば、自分の息子が投げ返したボールのようにきちんと受け止めてあげたいと思うものなのです。

本日の多少演出も加わった模擬面接以上に厳しい面接はそうありません(先輩労協生からも多数証言があります)。次の機会ではぜひ相手との会話を楽しめるよう、あらかじめ業界や業界で働く人の価値観・話のツボを念入りに研究して臨んでください。

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2005.02.10

練習で泣き、本番で笑う。

2月9日、サッカーワールドカップ最終予選で日本イレブンは北朝鮮を相手に辛い試合を2対1で勝ち抜き、勝ち点3を得ました。広告会社のオフィスには「番組モニター」という大義名分でテレビが置いてあることが普通ですが、本日は予想どおりパブリックビューイングの場と化していました。

スポーツの世界では、練習の間に数々の失敗経験を体にたたき込むことで、大事な本番での不意な状況にも対応できる力を得ます。ロスタイム中一瞬の隙を見て決勝点を決めた大黒選手のゴールは、決して偶然の産物ではありません。

2月6日東京での広告業界就職フォーラムであれだけ指差し確認の重要性を促し、多くの学生が「指差し確認」して送信した「はずの」応募フォームですが、5%どころか9%以上の応募に不備がありました。労協のフォーラムに参加し、やる気に燃え、事前に文章を準備していた学生を母集団にして、この惨状です。もう苦笑いするしかありません。

しかし幸いにしてまだ本番前です。この失敗は貴重な経験としてあなたの体にたたき込まれているに違いありません。それは模擬面接で私達の忌憚のない指導を受けたのと同じだと思ってください。

これまでの数々の学生の成長を見てきた経験から、甘やかさないことが社会人になる厳しさを体得させる一番のクスリだと信じています。練習で泣かせているかもしれませんが、本番で一緒に笑いましょう。

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2005.02.07

油断大敵。

2月6日盛況の中で東京での就職フォーラムは終了しました。貴重な日曜日を割いて有料イベントに参加いただき深く感謝申し上げます。

毎年学生を信じつつも今年も250名もの学生に「無断キャンセル」されたことは今も忸怩たる思いがありますが、来場された学生の方にはスタッフもベストを尽くせた一日だったと思います。またキャンセル待ちはすべてお断りしましたが、このような状況を見ると本当に申し訳なく思っています。キャンセル待ちの連絡をいただいた方、またきちんとキャンセルのメールをいただいた方、とても残念だったとは思いますが、広告労協は社会人になる自覚を持っている人の味方です。今後もフォローを続けていきますのでぜひ頼ってください。

本日会場だけで配布した「5%のロシアンルーレット。」というコラムは、参加者の方なら染み渡るように理解できたと思います。しかし私自身の「指差し確認」が行き届かず、講演中に携帯が震え出したのは痛恨の極みでした。掛けてきた友人には罪はありません。まさに自分で引いた引き金で弾が当たってしまった瞬間を見せてしまいました。「オチ」としてはいいのかもしれませんが(苦笑)。

5%は、説教してる本人にも、すなわち誰にでも遠慮なく当たります。ぜひ今日のみなさんの「びびり」を身につけ、つまらないミスで唯一のチャンスを台なしにするようなことがないよう、指差し確認に心掛けてください。

次は京都。関西や中部・九州などの学生の皆さん、期待して待っていてください。

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2005.02.06

イベントの最大の敵。

イベントの最大の敵、それは「悪天候」です。

どんなにいい企画を仕込もうと、どんなに宣伝しようと、当日の悪天候で動員はまるで変わってきます。特に1日だけのイベントはほとんどバクチに近い部分もあります。

広告業界就職フォーラム2006 in 中央会館がいよいよ本日開催されますが、幸いにして天候には恵まれそうです。東京の冬は乾燥して雨が少ないので、過去3回ともこの時期に実施したフォーラムの日にはいずれも雨は降らなかったと思います。しかし仮に悪天候だったとしても、雨が降ったぐらいで欠席する人はむしろ来てもらわない方が会場の雰囲気が締まると思っています。営利目的でないからこそ言えることですが…。

今の時期就職活動生で快晴の気持ちのものがいる訳がありません。今日会場に来るまでは「不安」という雲が垂れ込めていた人も、フォーラム終了後はきっと「やる気」という青空が見えてくると確信しています。

本日皆さんが会う人は、すべて現役の広告人です。もしかしたら初めて現役社員の話を聞く人もいるのではないでしょうか。こちらも広告業界のプロとして恥ずかしくないイベントを贈ります。お互い真剣勝負でお会いしましょう。


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2005.02.04

女子学生の規定演技。

以前理系学生の規定演技というコラムを発表しましたが、女子学生にも規定演技が一つあるのではないでしょうか。それは「メイク」です。

まあ私のようなガサツな男がいうのもなんですが、社会人の女性というものはたいていきちんとメークをしているものです(業種にもよるでしょうが、営業職なら例外はないでしょう)。一歩家を出て電車に乗れば、メークをしていない女性に会う機会の方が少ないといえます。そのような中で、そもそもスーツで差別化していない就活女子学生が一様にしているかしていない程度のメークで集まっている様子は異様な印象すらあります。

しかし逆の見方をすれば、社会人の女性がしている程度のメークをきちんとすれば、その集団の中でもきちんと目立つことができます。女性のメークは欠点を隠し長所を伸ばすためのテクニックです。男性にはなかなか難しいものであり、しかも事前に準備できる点で、女性の規定演技として十分対策を練るすべきものだと思います。

※ということは、理系の女子学生は規定演技が2つあるのでさらに有利と言えるのでしょうか(苦笑)。

以前05生自治会長のCoco05さんのオンナの就職活動というコラムを紹介しましたが、今回学生の方から情報をいただいたアイデム主催の「メイクアップセミナー」を以下に転載しておきます。ご興味のある方はぜひ。

これから社会人になる女性を対象に行われるメイクアップセミナー。好印象を与えるメイクや個々の顔立ちに合ったメイクなどビジネスメイクの基礎についての講演が行われます。講義だけでなくデモンストレーションを交え、楽しく参加できる内容になっていますので就職活動を成功させるためにもぜひご参加ください。1回の定員は30~40名程度となっておりますので、参加ご希望の方はお早めに当日総合受付までお越しください。

職選広場内・メイクアップセミナー
開催予定日 2005年2月17日(木)・2月18日(金)
開催時間 第一部/ 13:30 - 14:30
第二部/ 16:00 - 17:00
※終了時間は多少前後する事がございますのであらかじめご了承ください。上記は予定です。変更の可能性がありますので開催直前に再度ご確認ください。
開催予定日 2005年3月15日(火)
開催時間 第一部/ 13:30 - 14:30
第二部/ 16:00 - 17:00
※終了時間は多少前後する事がございますのであらかじめご了承ください。上記は予定です。変更の可能性がありますので開催直前に再度ご確認ください。

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2005.01.27

フェイルセーフ。

フェイルセーフ(fail safe)とは、失敗したときに安全装置が起動することをいいます。航空機関や原子力発電所、医療施設など、事故が致命的な結果となる施設は何重ものフェイルセーフ対策が必須です。

フェイルセーフは「事故は避けられない」という考え方にもとづきます。例えば医療施設にとって最大の危険は停電です。このため独立した自家発電施設をもちます。航空機に至っては、片方が急死しても大丈夫なように2名のパイロットが搭乗します。

面接中に携帯を切っておくことは非常に重要なことです。しかし切ることを心掛けたとしても、や