クリスマスケーキの投資効率。
12月24日クリスマスイブ、膨大な量のクリスマスケーキが日本中で売られました。この1日のために日本中のケーキ工場がフル稼働します。
チョコレートの販売量も2月14日のバレンタインデーに集中しますが、チョコは多少保存が利きます。しかしケーキは基本的に生もの。冷凍保存を解凍したケーキもあるようですが、デコレーションに凝ったケーキは23日や当日に作るしかありません。このように特定日に大量生産しなければいけないという商材は、メーカーにとって設備投資の効率にリスクがあると言えます。
設備投資の効率にリスクがある代表として、一般消費者向けビジネス(B to C)であるレジャー・観光施設や、百貨店などの流通業界、外食業界などが挙げられます。週末2日だけが混み平日5日は空いている、お昼だけ混んで夜は空いている、夜だけ店を開けそれ以外は閉めているといったことでは、混んでいるときの客の取りこぼしと空いているときの固定資産・人件費の無駄が経営を大きく圧迫します。
このような業界で劇的に経営を改善するためには、ピーク時でさらに儲けることより、空いている時期にどう新しいニーズを作れるかが大きな課題となります。
代表的な例は24時間営業のコンビニです。深夜のマーケットを開拓し、不動産投資がまさに24時間回収に回ります。大規模な物流システムの投資とセットに店舗の効率が格段に上がり、イトーヨーカドーグループでいえばセブンイレブンの利益の方が大きくなるまでに成長しています。
またマクドナルドの朝マックも遊んでいる時間を利益に転じさせました。朝だけの特別メニューということで、昼間とは別なニーズを開拓しています。
人が休まなければ行くことができないレジャー・観光施設では、ちょっとした改善というぐらいではとても歯が立ちません。また郊外の百貨店・大型商業施設も苦労しています。
「売上げを2倍にしてください」といった課題はグループディスカッションなどでよく出てきます。過去に水平展開・垂直展開といったコラムを発表しましたが、この「遊んでいる時間や資産、在庫を利益に転じさせる」という視点も有効です。
まずは「ケーキ産業の売上げを2倍にする」ためにはどうしたらいいか、クリスマスが終わり叩き売りされるケーキを見ながら考えてみたらいかがでしょうか。
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