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2005.01.11

成人式とアルコール。

成人というのは歴史的にも重要な通過点であり、現代でも法律上の責任が発生する大事な区切りです。しかし「成人式」というイベントはマスコミにとって「荒れる風景」のクローズアップのためにあるとも言えるでしょう。今や視聴者もそれを期待しているのかもしれません。

 <成人式>150万人が大人の仲間入り 三宅村は都内で開く((毎日新聞) - 1月10日19時50分更新)

■暴れる新成人
 9日に式があった青森市では、新成人の男がイベントの行われているステージに上り、踊り出した。すぐに係員に下ろされたが、この男の仲間約10人はその後もバンド演奏中、ステージに向かって紙くずを投げるなど、式の進行を妨害した。
 また、那覇市松山の繁華街の路上では10日午前1時過ぎ、新成人の男が、酔った男性の保護をしていた警察官の尻をいきなりけり上げたとして、那覇署に公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。男は糸満市での式に出席後、友人らと飲酒。「別の警官から注意されたのでむしゃくしゃしてやった」と供述しているという。

マスコミがくるから、野次馬が集まるからという理由でエスカレートしているのかどうかは分かりません。しかし成人式は同郷の同級生の同窓会でもあり、一刻も早く仲間同士で語り合いたいと思うのは当然のことでしょう。挨拶がひたすら長いパーティのような成人式では円滑な進行も難しいと思います。

この日、もっとも眉間にしわを寄せているのはアルコールメーカー各社です。酒樽の鏡開き・一升瓶でラッパのみする若者の姿が、期待通りの「絵」で報道されます。アルコールが堂々と飲めることを誇示するがごとく、酔った上での蛮行が毎年繰り返されます。酒酔い運転による死亡事故も「間違いなく」起こります。この日は特定の世代にとって、もっとも死亡する確率の高い日なのかもしれません。

成人の日は「毎年予定通りに」アルコールメーカーの嫌うニュースが流れる日になります。私自身はテレビCMの放送管理の仕事に携わったことはないのですが、この日ばかりは番組提供やスポットCM放送を「あらかじめ」調整しているのでしょう。広告マンの仕事としては楽なのでしょうが。

本来祭事にアルコールは欠かせないものです。成人式はメーカーにもっとも残念な日になってしまっているのではないでしょうか。

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コメント

 成人の日に、アルコール飲料と広告について語るのならば、やはり毎年恒例のサントリー新聞広告に触れなければならないんではないの?
 今日の伊集院静も素晴らしいが、昔の山本夏彦のとか。(開高健とか)
 コピーライター志望の学生さんは必読でしょう。

投稿: 挨拶専用85 | 2005.01.11 00:17

「国民の祝日に関する法律」によって定められた「大人になったことを自覚し,みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます日」という本来の目的がなされていないのは、ひとつに時期の問題もあるのではないでしょうか。多くの大学生が1月に講義や試験を抱える中、帰省して短期間に式も同郷の同級生の同窓会こなさなければならないというゆとりのなさが間違ったハメの外し方につながると。
 新潟県のように毎年ゴールデンウイーク(GW)やお盆に開くことは小学校・中学校・高校別に細分化した同窓会が開けたり、生んでくれた両親とじっくり語る機会を設けることができ、本来の目的に近づきかつアルコールの消費量が増えるという双方にプラスの効果を見込めるのではないでしょうか。

投稿: ぽいんと06 | 2005.01.19 23:44

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