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2005.01.10

なぜ広告労協は自由に就活支援ができるのか。

先日のコラムに書いたとおり、会社員という立場では一定規模以上の就活学生支援では、その会社の就業規則の制限という問題に直面します。それならば就業規則下におかれない労働組合という立場なら可能なのでしょうか。

電通労組やADKユニオンといった単体の組合が自社の志望者への支援活動をする大義名分も少なく、実施したとしても会社説明会との線引きもあいまいになるため、会社側も広報的観点からある程度のすり合わせを求めてくることになるでしょう。実際、組合の時間的・人的・金銭的負担も考えると実現は困難です。

このような壁を越え、労働組合の連携に着目したのが広告労協Fさんでした。彼は特定の会社でなく「広告業界で働きたい」という学生を、個々の組合の協力のもと広告労協が主体となって支援するという、かつてないスキームを創り出しました。その最初の試みが、2002年3月3日(日)に飯田橋で開催された「広告業界就職フォーラム2003」です。

F氏と親しかった私は、彼の構想を聞くなりぜひ参加させてほしいと申し入れました。必ず学生のニーズがあり自分たちは役に立てる、しかも労働組合活動としても意義があり個々の会社の干渉を受けずに独自のポリシーで運営できる、なにより若い人たちと接することで自分も学べることがある、私は一瞬にしてそう直感しました。案の定イベントは大盛況で、参加したスタッフもみな組合という存在がこのような形で若い世代へ貢献できることに驚いていました。

私を含め、広告業界就職フォーラムでのパネリストや模擬面接会の面接官は、原則としてすべて広告労協から各加盟労組への依頼によって協力している「組合員」です(したがって組合のない会社や広告労協非加盟の博報堂従業員組合からの参加はありません)。このため協力者はみな社員として個々の会社のことを話す立場にはありません。広告労協という枠組みがあるからこそ「広告業界で働く者」という立場から自由に発言でき、学生に貢献できるのです(もちろん自分の発言や行動には自己責任を負いますが)。

このように広告労協の新卒支援は自主的に活動できる一方いくつかの制限事項があります。このあたりの事情をよく理解した上で、広告労協の活動やイベントに参加していただければと思います。

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