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2005.01.08

就職支援と、就業規則。

社員として会社に勤務し給料をもらうためには、その会社が定めた就業規則に従わなければなりません。就業規則は就職する「前に」必ず提示され、それに合意することにより雇用契約が開始されます。

就業規則の代表的な項目は就業時間や有給休暇、給料の支払日や退職金規定、業務命令への服従や報告義務などですが、会社への届け出や許可がなければ禁止される事項も定められます。

同時に就業規則に関連し就業規則違反をした社員を処罰するための規定(懲戒規定、戒ちょく規定などといいます)も設けられます。懲戒規定により、違反社員の戒告、減給、出勤停止、降格、諭旨退職(ゆしたいしょく、自主的に退職するように諭す。退職金は支給されるのが一般的)、懲戒解雇(ちょうかいかいこ、会社側から雇用を解約する。一般的に退職金は没収)といった処分が下されます。

懲戒では業務上横領など刑事犯が対象になるのはいうまでもありませんが、「(社業に関することで)許可なくマスメディアに出演したり取材を受けてはならない」「届け出なく出版や講演をしてはならない」といった項目が定められていることが大半です。「広報も会社の業務のひとつ」と「業務上知り得たことの守秘義務」という、会社の根本的なルールがその原点にあります。また許可するかどうかは本人の希望や社会的意義の程度ではなく、会社にとっての(有形無形の)利益不利益という観点で判断されます。

インターネット就活全盛の時代、就活関係イベントでこの問題が発生することがあるようです。

OB/OG訪問程度なら慣習上問題視されませんが、不特定多数が参加する公募イベントに社名を使って無許可で出演したことが会社に分かると、会社から本人にクレームが入り場合によっては処分されることがあります。また少なからぬ謝礼を受け取っている場合は「金品授受、副業禁止」という規則違反も加わる可能性があります(もちろんあらかじめ会社から許可を得ていればなんら問題はありません)。

学生への就職支援は社会人側ができるボランティアとしてきわめて有意義であり、OB/OG訪問の受け入れなど無名の草の根活動は各所で行われています。しかし規模が拡大し一般にその存在が告知されるようなレベルになると「社員」と「個人」の線引きが必要になってきます。特に若い社員の方は就業規則に詳しくないので要注意です。

また学生側も、例え内輪のものだろうが社員が会社に許可をとっていようが、社員の個人名をネット掲示板に書いたりするのは論外であると心得てください。内輪の掲示板でもパスワード制限がない限り情報を公にさらしていることと同じです。主催している学生は、自分やスタッフが書かないことは言うまでもありませんが、参加した学生にも徹底するようにしてください。

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