「広報」を研究するなら。
今日のテレビ東京系「ワールドビジネスサテライト(WBS)」では、「企業広報のスペシャリスト争奪戦」という特集が放送されました。
番組中、三越の広報担当者が仕掛けた「社員による店内福袋ショー」では、マスコミ優先の配置に営業担当者から
「だれに見せたいんですか?マスコミですか?お客様ですよね。」
と詰め寄られるシーンがありました。これが典型的な広報と現場のぶつかり合いなのだと思います(かなり作られた状況という印象は否めませんでしたが(苦笑))。
マスコミというのはかなり乱暴な存在ではありますが、その実態は一般市民そのものともいえます。しかし店頭を仕切る営業の方にとって、来店客がもっとも重要と思うのは当然です。実際にとりあげられるかどうか分からない中でマスコミに対応するということはかなり根回しが必要なものなのだと、ご苦労を察しました。
同じく番組中で人材派遣会社マスメディアンの小野社長ははっきり「(企業内の)広報の人材は少ない」と言っていました。そういえば「(企業内の)広告宣伝の人材は少ない」という言葉はそもそも聞かれないような気がします。これは広告はクリエーティブ制作・メディアバイイングに関わる「ビジネス」の部分が大きく、広告代理店を中心としたアウトソーシング体制が日本で発達しているからでしょう。
一方広報というものはそれ自体は対価を伴う「ビジネス」ではなく日常的な「アクティビティ(活動)」のようなものです。一定規模の予算がなければ何もできない広告と違って、広報では優秀な自社社員が自分の仕事としていい成果を出していくことが期待されます。確かに企業は優秀な広報の人材を必要としているのでしょう。
広告も広報もコミュニケーションに携わる仕事という意味では同じジャンルです。しかし広報は必ずしもPR会社にいなければできないというものではありません。また日本のPR業界は市場規模が小さいとも言われ、ニーズの割には大きな会社があまりありません。
広報という職業を研究する上で、個々の事業会社の広報部門も想定することをお勧めします。メーカー勤務の鶴野充茂氏が主催するメディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)には多くの企業広報マンや記者の方が参加されています(最近は労協関係の学生も押しかけています…)。まずは鶴野氏のblogが一番の教科書になるでしょう。
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