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2004.11.19

理系学生の「規定演技」。

「理系だけど何で広告?」

これは理系専攻学生が広告業界を受験すると「必ず」聞かれる質問です。私はこの質問がある分、理系学生はむしろ有利だと思っています。

面接の時間は限られています。その中に「必ず聞かれる質問」があるということは、あらかじめ準備したものを必ず生かせるということを意味します。理系学生は文系学生より規定演技が1つ多いのです。

この質問で準備すべきことは2つあります。

一つ目は「あなたの研究をだれでも分かる言葉や例えで簡潔に言う」ことです。

難しい技術をだれでも分かるようにアピールし、世の中の注目を集めていくことは、技術自身の利益や発展につながります。日本の広告主の上位はほとんどがメーカーであり、高度で複雑な技術を内包した製品を世に送り出しています。そのような技術や製品の素晴らしさを一般の人に伝えるためには、感覚的な才能だけでは不十分です。

自分自身の研究をど素人の面接官にもさらっと理解してもらえるような例え方ができれば、規定演技のうちの技術点が評価され、広告に携わるものの必要な資質を持っていると思われるでしょう。

もう一つは、「少しだけでいいので、専攻を広告への志望と結び付ける」ことです。

個人的な考え方ですが、「専攻をやめ、新しい世界にチャレンジしたい」ということを強調するのは、面接では決してプラスには働かないと思っています。規定演技での芸術点を放棄するようなものであり、面接は振り出しに戻るかもしれません。

研究内容自体のうまい例え方を考えるのと同時に、その研究や先生・先輩・同期などから学び感じ取ったことを、ほんの少しでいいので広告業界志望理由「の1つ」につなげていくことが、規定演技の芸術点につながると思います。

もちろん研究内容で志望動機を100%構成する必要はありませんし、そうしようとしても無理があります。こじつけでない何かをひとつだけでもぜひ見いだしておきたいところです。

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コメント

 おお! うまい喩えだなー
 すばらしい>コラムニスト(腕が上がりましたな^^)

 これを読んだ06生@理系に残された課題は……
「フリー演技」ですね~

投稿: 挨拶専用85 | 2004.11.19 23:58

理系05生としてコメントいたしますと、
私は本年度の面接で「広告業界に進むことで、理系で学んだことは無駄にならないのか?」と聞かれました。これは業界人さんが書かれていた質問(「理系だけど何で広告?」)と本意は同じだと思います。

この質問は、3つ聞きたいことがあったのだと考えています。
(1)研究・学問をおろそかにしてはいないか?
(2)広告との接点を見出せているか?
(3)畑違いの分野でもこの人の才能は開花するのか?

この面接に臨む前に私は、なぜ今の大学を選び、しかも化学系に進んだのかを真剣に自分に問い直し、学問と広告の接点、働くことへの意欲とをノートに書き出したり、OBの方々や親に聞いてもらうことを繰り返しました。このことによって自分を納得させるだけではない「答え」を準備することができました。

この質問は理系にのみ向けられていますが、06生の方々には(文理問わず)、なぜ今の学問や学校を選び、広告という舞台で仕事をしようと考えているのかじっくり答えを引き出して欲しいです。
真剣に考えれば、学問もおろそかになりません、広告との接点だって見つけることができます、才能もきっと開花するでしょう。

結果はかならずついてきます。

投稿: BLUE05 | 2004.11.20 00:33

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