ビール券がなくなる。
アサヒビールは4月20日、「ビール・発泡酒に関する新取引制度導入について」で、希望小売価格表示を撤廃しオープン価格に移行、値段がつけられなくなったビール券は廃止すると発表しました。
これは、キリンビールに続く措置であり、有価証券だと思っていたビール券が意外な形で姿を消すことになりました。株式は無額面がありますが、ビール券はそうはいきません。
この動きは酒流通には大きな出来事でしょうが、広告業界としても一つの転機になると思われます。それはこれまでのような発泡酒の価格訴求ができなくなるということです。
発泡酒は成分をビールと変えることでビール税を避けて安くするという仕組みをもっていましたが、発泡酒にも税金がかかるようになり、サッポロドラフトワンのように「その他の雑酒(!)」という新しいジャンルまで作って価格競争を繰り広げてきました。
希望小売価格自体がなくなれば、「発泡酒はビールよりは安い」というポジショニング自体を語れなくなるわけです。これは本来発泡酒にとっては本来ネガティブなことです。しかし私が想像するには、発泡酒もビールもそれぞれマーケットとしてすでに確立しており、景気回復基調で消費意欲も伸びると判断した中での措置なのではないでしょうか。
価格をベースにした広告は、結局価格だけがポイントとなりがちです。これからは価格訴求ではなく、ビール・発泡酒それぞれのブランド訴求型になっていくのではないでしょうか。広告を提案、制作する立場からすると、むしろ面白いフェーズに入ったかもしれません。
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