本日、選考の報告をもらった学生を対象に、労協始まって以来の「模擬グループディスカッション(GD)」を実施しました(地方学生の方、本当に申し訳ありません。心より応援しています。)
想定としてはグループの中で一部を選ぶような選考ではないという状況でのディスカッションとしました。集まった学生は少なかったのですが、それぞれのコミュニケーション能力を生かし、そつなくこなしたという感じでした。
これまでの模擬面接と違い100%聞き役の面接官というのもおもしろい体験でした。中でももっとも興味を引いたのは、だれが司会をし、だれが発表をするかというのをどうやって決めるか、ということでした。今回の場合、想定状況がそうガツガツしていなかったので穏やかに決まっていました。しかし彼らに改めてGDの経験の有無を問うと全員が経験済みであり、「勝ち抜くための」GDの修羅場状況を教えてくれました。
今回初めてグループディスカッションの実態に触れ、昨日のコラム「グループディスカッションの、道しるべ」および「ブレーンストーミングとグループディスカッション」にも関連して、GDで正確に学生を評価できる手法を思いつきました。
GDが会社でのチーム作業ができるかどうかの試験とするならば、●GDの内容をもとに、代表1人が議論の結論を発表、その内容が評価に値しなければグループ全員落選。
●結果が評価できる内容であって初めて、その班の個々の人物のGDでの発言・姿勢を評価。
●この前提を学生にあらかじめ告知。
とすればいいのではないでしょうか。
この手法を、あたかも難破船から小さいボートに飛び乗りお互い協力して脱出するように、「救命ボート式グループディスカッション」と呼んでみます。
こうすれば全員が必死で協力しあい、また全員の合意によってプレゼンテータを決めることでしょう。かといって議論を優秀な人物に任せっきりでは合格できないわけです。もちろん自分以外が明らかに優秀でなければ、生き残るために自分自身がリーダーシップをとり、周りの合意をうまくとりつけるということが必要になります。
実はこのような前提は、私たちの日常の競合プレゼンへの取り組みとさほど変わりません。一致団結をしてプレゼンに勝ちにいくのは当然ですが、勝った後で評価者はそれぞれの貢献度を客観的に評価します。もちろん負けたら何も残りません。
思惑の絡む、仕事の実態とは掛け離れたGDではなく、この「救命ボート式」GDを採用過程の中盤に入れ込むことは、本当の力を見る上でかなり有効なことなのではないでしょうか。>採用担当の方々。