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2004.01.08

日本経団連が予告する、就職戦線2005。

日本経団連が「2003年度・新卒者採用に関するアンケート調査集計」(会員企業 2095社対象、回答699社(回答率33.4%))を1月7日に発表しました。内容に関してコメントを。

【2004年度採用について】
P7
●新卒採用予定派遣の利用 利用したことがある 4.5%
●派遣終了後の採用    採用した 82.1%

紹介予定派遣や新卒派遣は、正社員雇用化を前提として一定期間人材派遣として就労し、企業とその人が合意すれば正社員採用をするという制度です。法律の改正によりこのような形での就職が可能になっています。紹介予定派遣や新卒派遣については、テンプスタッフが先駆者です。「シューカツ・ブギ」(毎日コミュニケーションズ)という書籍に、実際に新卒派遣・第二新卒派遣で入った方の体験記があります。

まだまだ新卒派遣を導入している会社は少ないですが、採用率が極めて高いことから、今後日本経団連加盟社の中でも評価されていくかもしれません。

P8
●選考にあたっての重視点 
コミュニケーション能力 68.3%
チャレンジ精神 58.0%
主体性 45.7%

いかにも日本的な重視項目ですが、「コミュニケーション能力」が上位にくるというのは、決して高いコミュニケーション能力を要求しているのではなく、今の一般的な学生のコミュニケーション能力が相当低いために挙げられている項目なのだと想像しています。

P10
●学事日程の尊重について
申し出により日程を調整 76.6%
土日、祝日に開催 22.1%

日本経団連では2004年度・新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章を掲げ、「採用選考活動早期開始の自粛」「公平・公正な採用の推進」などを定めていますが、その中で「正常な学校教育と学習環境の確保」では「採用選考活動にあたっては、正常な学校教育と学習環境の確保に協力し、大学等の学事日程を尊重する。」としています。このため、学生側の申し入れで日程を調整した会社が76.6%となっています。困った場合には、きちんと申し入れてみる価値はあります(特に日本経団連加盟社なら)。

【2005年度採用について】
P12
●企業説明会の開始予定時期
3月以前 69.6
4月上旬ごろ 16.5%

●内々定提示のピーク見込み時期
4月中 28.4%
5月上旬 22.3%
5月中旬 14.8%
5月下旬 8.9%
6月上旬 5.5%
6月中旬 3.2%
6月下旬 1.9%

ゴールデンウィーク明けには半数以上の企業が内々定を出す、すなわち採用活動を終える予定となっています。広告業界の就職戦線だけを見てきた私ですが、想像以上に他業界が早いのに驚いています。むしろ広告業界は遅い方、ともいえるでしょう。

前述の「2004年度・新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」では、「(中略)まして卒業学年に達しない学生に対して、面接など実質的な選考活動を行うことは厳に慎む。」としています。広告会社のうちどこが日本経団連に加盟しているかは(なぜかHP内に加盟社リストがなく)わからないですが、昨年の選考スケジュールを見ると1社の例外を除き、すべての会社が4月からの面接などを開始しています。

この他興味深いデータもあります。幅広い視野で就職活動をするためにも、05就職戦線を企業自身のデータで占っているこのリリースをぜひ研究してみましょう。

概要(HTML版)はこちら。

プレスリリース(PDF版)はこちら。

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